内容説明
1972年9月29日、日中共同声明が調印され、日中国交正常化が実現した。1949年の中華人民共和国建国以来、日中間に国交がなく、不正常な状態が続いていた。しかし国交が断絶しても、民間交流は続いていた。様々な困難の中、両国の国交正常化実現の志を持った勇気ある人々が立ち上がり、手を携えた。本書はまず、このような勇者たちが見せた根気と決断、行動力、そして彼らが成し遂げた功績を振り返る。また、現代における日中民間交流の姿もご紹介する。新たな時代の日中関係を築くためのヒントが満載の一冊。
目次
第1部 日中民間交流の井戸を掘る人々(廖承志―日中交流の困難を乗り越えた主力たる開拓者;趙朴初―日中宗教界における友好的交流に邁進;孫平化―日中交流の開拓を支えた重要人物;張香山―日中友好の長期にわたる立役者;肖向前―日中民間外交から日中政府間外交までを支えた人物 ほか)
第2部 日中民間交流の経験者と証人(『人民中国』―民間に根ざす日中交流;私の三人の日本の友人;私の経験した日中学術交流の三十年;留学生だった私と、私が指導した日本人留学生;東海の空に倒に懸かる白い扇―三名の日本人学者との親交 ほか)
著者等紹介
喩杉[ユサン]
鈍角網代表
胡一平[コイッペイ]
公益財団法人笹川平和財団笹川日中友好基金特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。