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於于野譚

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  • サイズ B6判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820878
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0098

内容説明

「野譚」とは、朝鮮の広く民衆に伝わる説話や伝承を編纂したものであり、本書はその最初のものである。著者は、李朝中期、豊臣秀吉による朝鮮出兵である「壬辰倭乱」「丁酉再乱」(文禄・慶長の役)の時代を生きた。貴族・僧から庶民までの、世態・風俗、人情の機微などが描かれ、朝鮮民族の心を知るうえでも貴重な作品である。朝鮮の庶民が見た秀吉軍の残虐行為の数々。自らの身を投げうって日本の武将を討ち果たした伝説の妓生、論介…。朝鮮の心の基層をなしている物語の数々の源がここにある。本書は、朝鮮の豊穣な文学世界についての日本人の認識の欠落を埋めるための、歴史的古典の待望の初訳である。

著者等紹介

柳夢寅[ユモンイン]
1559~1623。朝鮮・李朝中期の名臣。家族を「文禄・慶長の役」で殺害される。陰謀渦巻く宮廷の中で生き、1620~22ごろ、『於于野譚』を編纂。1623年、政争によって息子とともに処刑された

梅山秀幸[ウメヤマヒデユキ]
1950年生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。桃山学院大学文学部教授。専攻:日本文化史・日本文学(上古)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あらたま

2
文禄慶長後の時代背景と、編者の柳夢寅はそれで家族を殺されているので、日本人にやられた・やりかえしてやったという話もそれなりに。秀吉が死んだからって講和して帰るのを、講和とはけしからんと追撃した李舜臣等、これが良い話であり正当性に重きを置いているのが分かる。武士の精神が今の日本人全てに共通しないのと同様ではあるが。黄眞伊等韓国ドラマの有名人についての記述もあるかなと思いきや(正史には女性の記録なんか出ないから野史を読もうと思った)、於于同に関してはなかったな。名前が似てるから載ってるはずと勘違いしたか。2017/03/06

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