内容説明
『ロミオとジュリエット』の創作は1595年前後。舞台となったベローナはイタリア北部アルプス山麓の小都市です。貴族の子女、ロミオとジュリエットは、出会ったその日に激しい恋におちます。でも互いの家族は宿敵同士。許されぬ恋と知りながら二人はひそかに結婚式をあげ、遠くの地へ逃れる計画をたてます。ところが次々と起こる予期せぬ出来事が、二人の運命の歯車を狂わせていきます。そして二人は愛を貫きとおし自ら死を選びました。ロミオとジュリエットの出会いから死までは、わずか五日間。そしてジュリエットは十四歳にも満たない少女です。一瞬の閃光のように燃え上がり闇に消えた二人の恋は、若さゆえの性急さと純粋さを象徴するかのようです。純愛のはかなさ美しさの奥に、運命に抗うひたむきな人間の姿が浮き彫りにされているからこそ、人々は時代を超えてこの悲恋物語に深い感動をおぼえるのでしょう。
著者等紹介
バーデット,ロイス[バーデット,ロイス][Burdett,Lois]
カナダ殊勲賞Meritorious Service Medal、ブリタニカ百科事典全米幼児教育賞Encyclopaedia Britannica’s National Award for Early Childhood Educationなど数々の賞に輝いている
鈴木扶佐子[スズキフサコ]
神奈川県横浜市に生まれる。慶應義塾大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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