出版社内容情報
テレビの可能性を追求し続けた伝説の名プロデューサー(テレビマンユニオン設立者)が現代の若者に問いかける渾身のメッセージ。
内容説明
いま各地で何が起こっているのか?住民は何を求めているのか?行政はそれにどう対応しているのか?地方テレビ局のドキュメンタリー10年の定点観測から浮かび上がる同時代史。
目次
1 「地方の時代」に向かい合う(行くとこあらしまへん―テレビカメラが見た地域の現実;がんばれ、地方局―「地方の時代」映像祭より ほか)
2 「ふるさと」を見つめて(「福岡」という都市の謎―優れたドキュメンタリストが輩出;一万枚の絵が語るもの―文化の蓄積が地方で始まっている ほか)
3 「国家」とメディア(時を経て見えてくるもの―“水俣病”の全貌を追って;「メディアの敗北」をめぐって―西山事件が提起するもの ほか)
4 残すべきものは何か(残すべきものは何か―彼我の文化に思う;「黄金の環」を訪ねて―祈りの気持ちと文化 ほか)
5 発信力と受信力(地域から時代を見据えた人―テレビドキュメンタリスト・上坪隆氏のこと;新しいコミュニケーションの形―模索する新しい感性たち ほか)
著者等紹介
村木良彦[ムラキヨシヒコ]
1935年、宮城県に生まれる。1959年、東京大学文学部美学科卒業、東京放送に入社。「陽のあたる坂道」「おはようにっぽん」「トッポジージョ」「あなたは…」などドラマ、ドキュメンタリーを演出、草創期にあったテレビの可能性を広げた。退社後、萩本晴彦、今野勉らと、日本初のテレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」を創設。1981~90年、「地方の時代」映像祭の審査委員、92年からはプロデューサーとして、地方テレビ局制作のドキュメンタリーの向上、発展を支えた。1984年、株式会社「トゥデイ・アンド・トゥモロウ」、私塾「メディア・ワークショップ」を設立。2007年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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