内容説明
誰しもそうだけど、直面せざるを得ない人生の節目―「就職」。俺とルームメイトの田代がその重要性に気づいたのは、不覚にも卒業年次の夏だった…。意を決した二人のダメ学生が今、現実の荒波へと立ち向かう!就職指導室からOB訪問に会社訪問まで、誰もが経験する就職活動の悲喜こもごもをシュールにコミカルに、時に哲学的に(!?)描く、就活エンタテインメント。
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973年東京生まれ。1991年17歳で第3回ファンタジア長編小説大賞にて審査員特別賞受賞。加筆後『ひとつ火の粉の雪の中』(富士見ファンタジア文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
8
これ、就職活動をやっている最中に読んでいたらイラっとしていたかもしれない。2人は「就職しなければならない」と思い、就職活動をするのだけれど、どこかズレている。これだけ弁が立ち、おおらかに構えていたらすぐに内定決まりそうなものだけれど、2人は目的に対して全くまとはずれなことをやっている。出てくる企業も極端に書いてあるものの、企業や社会を揶揄しているなという印象。2008年に出版された本だけれどこのころから新卒一括採用というシステムは破綻していたのかもしれない。就職ってなんだろうと思い始めたら読む本?はて2017/08/11
みくきのこ™
8
前半は、いつ本を閉じようかと思いながら読み進めたけど、株式会社渡邉抹殺が面白かったので結局最後まで読了。読了後、「働くって何だろう?」って帯は何だろう?と思うくらい、変な読了感。淡々としていましたー。特に意味を求めて読んだわけではないのでいいのですが、就活とは何かを知りたくて読む人にはおすすめできない‥2014/10/11
菅留
4
本当に就職しなきゃと考える人は読んではいかん本です。 何のヒントも得られませんから。 非常にシュール。 個人的には、舞台化とかしてみてほしいかも。 渡邉抹殺の章とかすごく見てみたいです。 多分腹抱えて笑います。 2009/10/05
いちの
3
すごくシュールな本編をすっ飛ばして、最後の対談へジャンプ。分かる分かるとうなずきました。とくに、逃げ道があるから斜に構えてるところ。2013/05/04
あずま
3
オーフェンファンとしては、秋田さんのあとがきのテンションの文章を1冊丸々読んだ感じ。タイトルから真面目な内容かと予想してたらとんでもない内容でした(笑)でも就職はやっぱりした方がいいかな。最後の対談を読んでそう思いました。2012/01/09