内容説明
60年以上にわたり考古学に携わってきた著者が、西日本災害を契機に執筆。吉備真備の出身地・下道の女性について、骨蔵器や出土物、正倉院の文書や中国の墓誌などを手がかりにその実像に迫る!
目次
1 「母夫人」をめぐって(母夫人を知るにはまず孫から;母夫人の登場 骨蔵器の発見;奈良時代の「夫人」という呼称 ほか)
2 白髪部毘登富比賣の復活(天平宝字七年銘の墓地買地券)(40年昔の電話;電話までの道のり;新旧釈文の対比(余談) ほか)
3 真備の文字か「楊貴氏の墓誌」―偽物でない証明へ(本体が失われた資料)
著者等紹介
間壁忠彦[マカベタダヒコ]
1932‐2017年。岡山市生まれ。岡山県立操山高等学校、岡山大学法文学部法学科卒業後、1954‐1973年(財)倉敷考古館学芸員、1973‐2006年同館長。1968‐1998年広島大学、岡山大学のほか、熊本・九州・愛媛・鳥取・千葉大学へ博物館学非常勤講師出講。1982‐2005年就実女子大学非常勤講師(考古学)ほか、島根大学へ考古学非常勤講師出講。2006‐2015年(財)倉敷考古館学術顧問
間壁葭子[マカベヨシコ]
1932年岡山市生まれ。岡山県立操山高等学校、岡山大学法文学部史学科(日本史専攻)卒業後、岡山大学法文学部副手(池田家文書整理)。1956‐2015年(財)倉敷考古館学芸員。1979‐1986年中国短期大学非常勤講師(歴史学)、1985‐2004年神戸女子大学で助教授、教授を経て、同大学名誉教授。明治大学で論文博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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