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本の雑誌 〈479号(2023年5月号)〉 特集:さらば友よ! 目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼号

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784860115418
  • NDC分類 020.5
  • Cコード C0395

出版社内容情報

特集:さらば友よ!
目黒考二、北上次郎、藤代三郎の追悼号

本の雑誌の創刊者である目黒考二が急逝してふた月半。本とギャンブルを愛し、家に帰らず、事務所で本を読み続け、競馬場で馬券を外し続けた目黒考二は出版界に何を残していったのか。というわけで、本の雑誌5月号は目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼大特集「さらば友よ!」。仕事場の本棚写真から、発行人目黒考二、書評家北上次郎、馬券師藤代三郎の実像をそれぞれ語る座談会、椎名誠、群ようこ、目黒慎吾・謙二兄弟、北方謙三、大沢在昌、宮部みゆき、逢坂剛、山田裕樹、森絵都、馳星周、浅田次郎、夢枕獏、井崎脩五郎、亀谷敬正、須田鷹雄ら、総勢30人を超す知人、友人たちによる送別のことば、文庫解説完全リストに一人で三人、目黒北上藤代の全著作、そして「2022年有馬記念予想」まで、本誌のすべてをかけて追悼する特集だ!

新刊めったくたガイドは、柿沼瑛子がちょっと不気味なジュブナイル、C・ブランド『濃霧は危険』に驚愕すれば、石川美南はトロイアで・カリブで・米南部で沈黙を破る女たちの相次ぐ出現に快哉! 大森望が年間ベスト級の作品集『ガーンズバック変換』と『回樹』に◎を打てば、酒井貞道は夢の内外で展開する篠谷巧の技に油断禁物! 松井ゆかりが姉妹と人々の四十年の物語『水車小屋のネネ』がいい!と激推しすれば、すずきたけしはワルから天職への衝撃の一代記『人生上等!』で上等上等! そして、北上次郎なら今月はなにを推すか、気になる人は88ページにGO。今月は胸に"小さな北上次郎"を抱えた書評家4人が北上次郎が推しそうな本を特別に紹介だ。さあ、あなたも"小さな北上次郎"を抱えてみよう!

今月は黒い昼食会が集英社のラジオに怒りの鉄拳なら、漫画 本を売る技術は「平台問答」。日下三蔵がマンガの密林に踏み入れば、穂村弘は「四つ葉と四つんばい」。駆け出し古本屋岡崎武志がメルカリで9打数4安打なら、堀井憲一郎は第2回本屋大賞に勝手に横から参加の大将の結果発表! 酒と家庭はどこへやら、いやはやすごいぞと読書に邁進、外れ馬券と本の雑誌5月号を持って、週末は競馬場で目黒考二を偲ぼう!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

70
目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼特集号。藤代三郎名義で、競馬雑誌にずっと連載をしていて、30冊近い本にもなっていることは、まったく知らなかった(ギャンブルにほぼ興味がない当方…)。目黒さんは元々、SFが好きな人で。SF界で評論を書いていた人には、目黒さん以外にも石川喬司、山野浩一という競馬狂がいた。競馬の、論理性とロマン性の混合の具合が、SFと似ていた時代があったのでしょう。寺山修司の競馬好きも、似た感性ですかね。また、「SF好きにはジャズ好きが多い」とかつて言われたのも、同じような類似性なのでしょう。2023/12/20

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

70
【図書館本】本の雑誌の生みの親とも言える目黒考二さんの追悼特集。本の雑誌というと元々は読書好きの目黒氏が遊び仲間の椎名さん達におすすめ本を紹介していた手作り冊子から始まっている。本を読むことを仕事にできたらなぁという当時の目黒さん。ほんと読書好きだったのだろうなぁ。この辺のドタバタ端末を書いた椎名さんの「本の雑誌血風録」が読みたくなった。2023/04/22

ナミのママ

66
2023年1月に逝去された『本の雑誌』の創始者、目黒考二(北上次郎・藤代三郎) 氏の追悼号。特集「さらば友よ!」巻頭の本棚画像から始まり、出版社の広告も、作家・友人の寄稿、すべてが追悼。読んでいるうちに胸が熱くなる。1978年から2023年まで文庫解説リスト423点は宝物だ。読むほどに温かい人柄と妥協しない書評業への姿勢、等身大の姿が浮き上がってくる、まさに追悼号に相応しい一冊。ご本人はもちろん、この号を作成した本の雑誌社にもありがとうと言いたい。2023/04/16

キク

58
図書館の「本の雑誌」のバックナンバーで5月号だけ2倍の厚みがあった。「さらば、友よ!」という目黒考ニ追悼号だった。そうか、今年だったんだ。椎名、木村、沢野はもちろんたくさんの人が追悼寄稿してるけど、20社近い出版社も「ありがとうございました」と広告を載せていた。自社の目黒解説の文庫を80冊くらい紹介していて、「そうだよな、この国の今の書評は目黒がつくったんだよな」と、ちょっと泣きそうになった。「酒と家庭は読書の敵だ!」と言っていた人だから、今はきっと何も気にしないで本を読んでいるんだろう。読んでてほしい。2023/11/29

chiseiok

55
たまに買う本の雑誌、今回は特別にみっちりじっくり読んだ。何しろ北上次郎さん追悼号ですから。まずびっくりしたのは広告。各出版社こぞって次郎さんへの感謝を紙面で大きく謳ってます。こんなことある?愛されてたんだなぁと、眺めてるたけで泣きそうになる。かの『冒険小説の時代』に嵌ってた頃の自分は、次郎さんのお勧め読んでりゃ間違い無いと思ってました。今はまぁそうでもないかもと思う事もあるけどねw。ただ読ませる買わせる力と書評自体の魅力は依然として飛び抜けていたと思う。東江さんも北上さんも早すぎるよ〜(/ _ ; )。2023/05/22

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