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出版社内容情報
京都で生まれ育った著者が、古典、歴史書、漫画、ミステリ等京都が書かれた書物をひも解き、縦横無尽に展開する最深“京都論”。
入江敦彦[イリエアツヒコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
京都に関する本を紹介した一冊。この著者の本は何冊も読んでおり、それらは京都の思いがけぬ一面を見せてくれて好きなのだが……。本書はちょっと受け付けないかな。京都の排他的な一面、中華思想的な一面が表に出過ぎていて読んでいて妙な気分になるのである。京都出身と所謂よそさんを分けすぎていて、京の奥深さは京出身者にしかわからないという書き方だし。著者の京とはかくあらねばならぬという思いが、本書の中で批判されてる某エッセイストの逆ベクトルになっているような。でも紹介されている本は面白そうなので、片端から読んでいきたい。2018/06/19
Kei
40
古典から漫画まで、京都に関する本の考察。歴史、文化、ありとあらゆる事で、京都人最強説をとる私は、隣接する中国から千年間独立を保っている外交強者朝鮮に対抗するに、外務省全員京都人にすべし説を唱えております。(笑)京都を商売にする偽に対する怒りはあるが、自分に反するものにも公平。測る定規そのものが、京都。閉鎖的でありながら、ワールドワイド。森羅万象も神も飲み込む恐ろしさです。2018/06/19
Noelle
7
まあね、おそらく著者の興味の及ぶ限りのありとあらゆるジャンルの京都本からおススメ本、批判本など、本の雑誌での連載。確かに、著者の「京都人だけが知っている」が私の京都本百読の1冊目かもしれない。すごいよね、京都本というジャンル設定が。昨今の一大テーマパークキョートランドでも、家庭画報的京都の四季でもなく、普通の京都を歩きたい私としては、それなりの京都本を探して70読くらいは読んでるかも、でも、著者セレクトとかぶるものはその半分くらい。アマゾンチェックしながら、未読の本に出会うのを楽しみとしよう。2020/10/30
ぺんぐぃん
6
著者は京都が好きなんだな~、と感心させられる。圧倒的な読書量は目を瞠る。相変わらずの嫌味な表現や、イケズな批評、「ええわ、ええわ、どうでもええわ」的な視線も、笑って読める。確かに京都には排他的なのに、よそさんを引き付ける魅力があるのでしょう。ま、住まないのなら、テーマパーク京都を満喫してお金落としてくれればそれでいい。と、他人事のように思えるのも京都に住んでいないから。所詮私も祖父母からの京都人でしかないので。そうはいっても面白そうな本ガイドとしては、利用価値大。2019/02/23
noko
5
京都というジャンルに特化した、ブックガイド。京都生まれの著者なので、イケズを出しつつ色んな京都本について書いている。京都人のイケズは平安時代に完成しているそうだ。魔界京都は女性誌が演出したがる、はんなり京都と同じ位フィクショナブル。よそさん本気で信じちゃいけません。バッキー井上のガイドブックは、読者が追体験できないので個人的にそこは良くない。(確かにバッキー氏だから入れる店が多かったので共感した。)みうらじゅんの見仏記は京都人体質が出ている。鬼門は封じるでも護るでもなく、切る欠くと表現する。日本語難しい。2023/04/17
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