内容説明
かつて天才外科医として名を馳せた薗枝温は、最愛の妻を亡くした喪失感に苛まれる。失意の薗枝は『くこ医院』で診療を再開。原因不明の症状に悩む患者たちに漢方中心の診療を行うことで薗枝も自分らしさを取り戻していく…。
著者等紹介
豊田美加[トヨダミカ]
大分県生まれ。成蹊大学文学部卒業。ノベライズ作品に『SPEC』シリーズ(角川文庫)、大河ドラマ『天地人』(講談社)など。漫画原作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫 綺
110
ハーさんが早くもナンバー1、傑作と絶賛されていた。確かに、優しくてウルウルさせてくれる困った本の一冊だった。「神様のカルテ」を解かりやすくした印象。西洋医学とのいいとこどり、ハイブリッドな漢方医学を受診してみたくなる。2015/01/31
だんたろう
41
まるで漢方医学の解説小説。堅苦しくもなく、笑いあり涙ありで、漢方医学への導きを描く。長年ツムラの漢方薬の投薬を受けている身として、頷きながら楽しめた。登場人物が魅力的で、薬も大事だけれど、人との関わりも大事だなあと思う。2015/02/19
Mumiu
40
なつめ先生の見事な片思いっぷりに萌えます。頭がイイオトコに振り向いてもらうために妙に張り合う気持ちがよくわかる。「病名は・・・ありません。」確かに。病名がなくてもいまひとつなカラダの中のバランスをいい感じに持っていく漢方医学。心臓血管外科医の温先生が舅にあたる老先生の元で漢方医としても経験値を上げるのだが、なくした奥様と同じ名を持つくにこちゃんとの出会いで彼がどう道を選ぶか⁈3話目で登場するはあとくんの不思議な力もお見逃しなきよう。2014/08/31
らむり
36
ほのぼの医療・恋愛小説。これほど毒のない本は久しぶり(笑2014/05/10
sibarin♪
33
漢方を処方する診療所に来る人達と オン先生、診療所のスタッフ、皆の優しい物語。オン先生の言葉で漢方の説明もありわかりやすい。こんな症状にはこんな漢方…そんな事を読んで行くと自分の症状を当てはめてみたくなる(笑)夜にもう少し、もう少しと思いながら読み切ったので眠い!そんな風についつい読んでしまう本です。2015/07/27