内容説明
いつもの毎日、普段の習慣、何気ないしぐさ…14人が語った「あたりまえ」の中にある「きれい」の再発見。
目次
対談 佐藤卓×伊勢谷友介―一歩先のあたりまえをデザインする
1章 今ここにあるきれい(竹山聖 建築と日本文化―無の豊かさ、白の温かさ;辰巳渚 くらしと子育て―くらしのなかの理を見つめる;野村友里 食と旅―人がつながり広げる美味しさ)
2章 失われつつあるきれい(石川英輔 江戸のきれい―花鳥風月を楽しむ身の程のくらし;島内景二 古典文学のきれい―如意宝を求め、重ね高める美の世界;甲野善紀 武術のきれい―身体に備わる言語化できない力)
3章 変わりゆくきれい(ジュリア・カセム×横須賀道夫 デザインと社会―排除しない社会を目指して;石田秀輝×中島デコ 自然とくらし―自奏のものさしに変えていく;河合俊雄×鎌田東二 日本のこころと未来―きれいが動かすこころと共に)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuta Goto
2
「あって便利」は「なくても平気」なんだなと最近つくづく思うなぁ。ものはどんどん豊かになるのに、「きれい」じゃなくなるのはなんだか違う気がする。ゆっくり生きていきたい気分もあったりするんだけど、激しい変化を楽しみたい気分もある。2015/01/06
ぺんぐぃん
0
はじめに日本的で美しいカラー写真が掲載されていて、「整えられた日本食」「履物が揃えられた玄関」「時間通りに電車が来る」など、当たり前だけれど、きちんと努力しなければならないものに気が付く。他にも江戸のきれい、武術のきれい等普段は思いつかないものが紹介されていた。日本人の「きれい」と思う感性を深堀しているのが興味深い。エコな暮らし、身の丈に合った暮らしを続けることで、守っていける美しさがあるのだと思った。藝大デザイン科と花王株式会社のコラボ展覧会の書籍化。企業がからんでいて、ちょっとがっかり。2017/07/01
Monty
0
清らか、清潔、美しい…きれいには色々なイメージがあると思いますが、私は『凛』というのがしっくりくる。所作、佇まい、言動、精神…きれいな47歳を目指す2022/01/10