目次
かさじぞう―わが絵本ベスト・ワン
ゆきだるま―あなたは、ゆきだるま?それともスノーマン?
はじめてのおつかい―僕は、子どもの頃よく作っていた膝小僧のすり傷の痛みを思い出さずにはいられなかった
あな―日曜日の朝、何もすることがなかったので、ひろしは穴を掘り始めた…
トミー・ウンゲラーの絵本―実に個性的な登場人物たち、そして展開のはやさ
コッコさんシリーズ―絵の中に光があって、風があって、空気があって、温度があって…そしてコッコさんがいる
ようこそ森へ―ジェーッ、グェッ、グェッ、グェッ。
つきよのかいじゅう―男のこだわりを描く、絵本芸こだわりの一冊
100万回生きたねこ/おじさんのかさ―文だけでも十分に作品になっているのに、絵のおまけまでついている
かいじゅうたちのいるところ―描かれていないおかあさんの存在感がただよう
サンタのおもちゃ工場―押入れの奥から聞こえてくるオルゴールの音
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろのあ
3
絵本作家さんによる絵本論。進行方向やめくりの技術的な部分など、描いている人の視点だから読み込みが深い。普段、自分がいかにテキストに引っ張られて、すじばかり追っているかを痛感させられました。タイトルの「読見ましょう」に納得。もっと絵を見ないといけないですね。ウンゲラーなど外国の作家も紹介していますが、やはり日本の作家さんの方が上手く説明できているような気がします。村上康成「ようこそ森へ」長新太「つきよのかいじゅう」など改めて読んでみたいなと思いました。2014/09/23
読書国の仮住まい
2
絵本は大人が子供に読んでやるという読まれ方が最も多い。 子供が何回も読んでくれとせがむのは、絵の中に身を置きその度快感を味わうことが出来るから。 優れた絵本は大人たちの鑑賞を待ち望んでいる。 一冊の絵本を深読みし、絵本の楽しさ奥深さを伝える。 取り上げられている絵本。 『かさじぞう』『ゆきだるま』『はじめてのおつかい』『あな』『トミー・ウンゲラーの絵本』『コッコさんシリーズ』『ようこそ森へ』『つきよのかいじゅう』『100万回生きたねこ/おじさんのかさ』『かいじゅうたちのいるところ』『サンタのおもちゃ工場』2023/11/21
紫
2
図書館にあったので読んだ。絵本を文の配置や絵の描かれ方などから分析して読んでいく本。「かさじぞう」のおじいさんとおばあさんの生活感、「はじめてのおつかい」の表紙の笑顔の意味など、絵本は単にテキストに絵をくっつけてるだけじゃないということ、絵本ってこういう読み方すると面白いんだということがよく分かった。せっかく面白い内容なのに、表紙にいまいち惹かれるものがなかったのがもったいない気がする。2018/07/28