内容説明
廃墟の儚き美しさに魅了される写真集。アメリカの産業を支えてきた工場、軍の将校を輩出した学校、流行した結核の治療を目的とした病院、ヨーロッパリゾート地の廃ホテル、かつて荘厳な姿をしていた教会、ネオルネッサンス様式の邸宅など、世界中の美しい廃墟を揃えました。所在地付き!
目次
1 工場・発電所
2 学校・役所・研究施設
3 病院・刑務所
4 ホテル・商業施設
5 教会・修道院
6 豪邸・宮殿
7 集落
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
168
『暮らしてみたい世界のかわいい街』とは真逆なディストピア的な写真集です。世界の廃墟には行ったことががありませんし、今後も行く可能性は低いと思います。一番のオススメは、裏表紙にも採用されているルーマニアのカジノ コンスタンツァです。 https://books.mdn.co.jp/books/3219403033/2019/09/10
やいっち
86
宮殿や風光明媚な場所のリゾート施設の類いの廃墟は栄華の空しさ感が漂うだけ。それでも廃墟になったことで歳月が何かを生み出す。病院、特に嘗ての精神病院の廃墟は精神の荒廃感が濃縮されて凄まじい。廃墟。更地にし、全く違う施設を建てることで、過去を封印する。それが大概の都会の在り方。総ては夢だった……。が、廃墟は違う。風雨と人の好奇の眼が闇の濃さを思い知らせているようだ。蛮行は忘るべからず。2021/12/25
榊原 香織
60
工場、産業遺産的な廃墟はあんまり不気味じゃないです。2021/12/26
みねたか@
37
世界の廃墟の写真。ウェスティングハウス・エレクトリック工場アメリカオハイオ州クリーブランド築100年を超える煉瓦製の工場,閉鎖となって40年余いたるところに施されたグラフィティアート。台湾「終末木材興業」植物園と化した木材工場の跡。イタリア,ラッツィオの未完の巨大なスポーツ施設,都市郊外に横たわる巨大な恐竜の骨組み。アントワープ証券取引所かつてヨーロッパ経済の中心となった場所。淡々とした紹介文になぜだか感じる詩情。精神病院や監獄の写真には妖気を感じて思わず寒気を覚えた。2022/06/15
山田太郎
35
最近あまり唐津に遊びに行ってないのでわからないのですが、姪浜の方から海岸沿い行ってたら廃墟のホテルだけど馬放し飼いにしてて人が実は住んでるとかいうところがあったのですが、どうなっているのだろうかと。廃墟のぞきたくなるというのはぽつんと一軒家みるのと同じようなもんではないかと思った。世界のやつはあんまりぴんとこないというか日本のがやっぱりおもしろいなと。中国の廃墟とかすごそうだけど、中国に限らず共産圏のほうとか。2019/10/07