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内容説明
海底には、財宝と「真実」が眠っていた。キャプテン・キッド、無敵艦隊、元寇、ローマ帝国…。世界史の常識を覆す「新発見」の数々。いま注目の水中考古学を知る。
目次
序章 漁師たちの発見
第1章 大航海時代とカリブの海賊(ポルトガルの栄光と衰退;太陽の沈まぬ国スペイン ほか)
第2章 ヨーロッパを作った船たち(クフ王と眠る巨大な船―紀元前3千年;世界最古の沈没船ウル・ブルン―紀元前1300年 ほか)
第3章 沈没船が塗り替えるアジアの歴史(中国の沈没船史;元寇終焉の地・鷹島の海底遺跡 ほか)
第4章 沈没船発掘マニュアル(水中考古学の3つのステップ;砂浜で1本の針を探す ほか)
第5章 新しい真実を探して(沈没船はタイムカプセルである;一瞬を遺跡化したポンペイ ほか)
著者等紹介
ササキ,ランドール[ササキ,ランドール][Sasaki,Randall]
1976年、神奈川県生まれ。水中考古学者。高校時代までを日本で過ごした後、渡米。サウスウェストミズーリ大学卒業後、中近東で陸上の発掘作業に携わる。2002年にテキサスA&M大学に入学、水中考古学を学ぶ。現在、同大学院博士課程に在籍中。長崎県鷹島の沈没船群をはじめ、アジアの沈没船調査の多くに参加し、研究や執筆などの活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
115
佐々木ランディの『水中考古学』を登録して、こっちも読んだのに登録してなかったのを思い出した。無敵艦隊の最期とか、話が被る話題も少なくないが。
mitei
85
大航海時代の船の発見などの話が非常に興味深く読めた。最後の沈没船の実際の発掘方法があるのがよかった。船を見て文献だけの資料が物的証拠を持って現実味を帯びてくるのでこれからも新たな発見に期待したい。2013/03/13
ごへいもち
18
結構若い著者なのにどれだけいい本をたくさん読んだらこんな文章が書けるのかなぁと感心した。ワンピースも読んでるしw。とにかくとても読みやすくてメディアファクトリー新書にちょっと期待2011/05/15
kubottar
11
沈没船にはロマンがあるなあ。ハズレも多いんだろうけど当たったら・・・でかい!2012/04/07
yamatoshiuruhashi
8
沈没船を「遺跡」として分析する水中考古学者が、調査結果からわかる歴史の裏付けをわかりやすく書いている。次々に新しい生活が上にかぶさっていく地上遺跡と異なり、沈没船はその時点でのタイムカプセルであり調査はタイムトラベルだという表現はまさに言い得て妙である。わくわくしながら読んだ。著者名がカタカナであったから外国人だと思っていたが、本書中「我が国」というのは日本語であり日本人だったのにも驚いた。終章に水中の遺跡保存の必要性を強く訴えているが、そのような国際条約、法整備が進むように共感を覚える。2016/02/12