内容説明
羽生は竜王獲得以後、南棋王、福崎王座、谷川棋聖、郷田王位を破り中原以来の五冠を達成。そしてA級1年目に挑戦権を獲得すると米長名人を下し、ついに名人位まで上り詰めた―。19歳~23歳、羽生善治が将棋界を席巻した全棋譜278局を完全収録。
目次
第1部 名人奪取編(羽生善治、名人獲得の軌跡;米長邦雄名人戦 第52期名人戦七番勝負第1局;米長邦雄名人戦 第52期名人戦七番勝負第2局 ほか)
第2部 タイトル戦・棋戦決勝編(谷川浩司名人戦 第8回全日本プロトーナメント決勝三番勝負第1局;谷川浩司名人戦 第8回全日本プロトーナメント決勝三番勝負第2局;谷川浩司名人戦 第8回全日本プロトーナメント決勝三番勝負第3局 ほか)
第3部 一般棋戦編(安恵照剛七段戦 第8回全日本プロトーナメント;坪内利幸六段戦 第56期棋聖戦一次予選;高島弘光八段戦 第48期順位戦C級1組 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
higurashi_jp
4
俺は確実に強くなった2017/12/26
根室
3
天才谷川が羽生に突き放されるまでの時代。上の世代にも同世代にも、本当に敵なしで、器のケタが違う。ライバルなし。 棋譜は絶妙手よりも渋い手が多くて、変わった手が少ない。手堅い。変な作戦もやらなくて、攻めが滅法鋭い。合理的。 解説が少ないと思ったけど、そもそも羽生さんの棋譜の解説なんて誰がやれるのかと思うし、細かい変化は大半の読者には参考にならないよなあ。本というか、辞書以上の何かになる。 その辺の定跡本を読むよりも、この全局集をひたすら手と指に覚え込ませるように並べ続けるのがバランスの良い上達法なのでは 2015/11/09