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内容説明
究極の本整理術は本を買わぬこと。「本整理」に妙手などないと言いつつ、辻邦生、中村真一郎、佐伯彰一、吉本隆明ら49氏が涙ぐましい苦労話を初公開。
目次
つまらぬ本は近くの川で水葬にする
転居のために売った本に、いまだに未練
八十歳になったいまなお、増殖する本と雑誌
経済学と森鴎外の資料だけでも、増え続ける本たち
読まぬまま死んで行く本を見上げ、慄然となる
死ぬまで直らぬ蒐書癖と無精
妻君の好意・工夫に甘えた蒐書家の末路
出版社、作者のある限り、すべて空論・虚論
いずれ物書き自身を廃棄処分にする時代がくるだろう
すべて自然に委ねる放任主義で
階下から二階、二階から階下へと運ぶ雑誌の山
図書整理術など不可能な、混沌、乱雑、無秩序、錯乱
死ぬまで読めそうもない本と義理本を処分すること
捨て下手、溜め込み癖による壊滅的わが書斎
集積書架を設置する空間も予算もない
人に話すほどの整理術などない
整理を夢み、しかし実現する筈なしとの安心感
さまざまな場所に分散したゆえの本探しの苦労
床を埋めつくし、足の踏み場もないわが書斎
親衛隊のように陣取る未整理の本たち〔ほか〕