思い出の先にはいつも家庭料理―花桃四季の一品料理&エッセイ

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  • サイズ B5判/ページ数 143p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784838726202
  • NDC分類 596.4
  • Cコード C0077

出版社内容情報

こころあたたまる福島の人々との交流、そして自然豊かな地元の食材との出会いに、日本の四季折々の旬を愉しむ……。季節のめぐり、時を迎える歓びを忘れずに、自然からのおくりもの、旬の味、旬の香りを伝えること。家庭料理に込める思いと福島伊達の人々との絆を、68品の家庭料理に託した一品料理&エッセイ。

食は笑顔を運んでくれます。福島伊達を舞台に、こころあたたまる福島の人々との交流、そして自然豊かな地元の食材との出会いに、日本の四季折々の旬を愉しむ……。
春には、福島伊達の名産品、ニラをニラ玉やニラ玉のお椀に。春野菜と山菜は、ローマを懐かしむ母の笑顔が浮かぶ、パスタでいただいて。伊達の「椎茸ジッチ」の山の筍は、筍の素揚げと青海苔、筍ご飯に仕立てます。
夏には、無花果を甘いポートワインで煮込んでコンポートに。黄色いトマトを使ったガスパチョは、白と黄色の器に盛ると、ヒマワリの花が咲いたよう。福島伊達の葡萄と洋梨のマエストロが届けて下さったシャインマスカットは白身魚といっしょにグラタンに。南瓜のスープは、祖母が好んでリクエストしてくれました。
秋には、なんといっても秋刀魚、カルパッチョや棒寿司にて食卓に。味が深く、香りのいい「椎茸ジッチ」の干し椎茸と生姜を炊いて甘煮にすれば、いろいろな料理に活躍します。飯坂温泉旅館の女将に届けてもらった網茸は中華風に。いろいろ茸のスープはお見舞いにお持ちして喜ばれる一品です。栗ごはんや里芋の甘煮も秋ならでは。福島伊達の名産、アンポ柿はサラダや白和えにしても絶品です。
冬には、鰈の煮付け、牡蛎フライ、〆鯖と旬の魚介をていねいに料理して。すき焼きやとんかつも創意工夫でアレンジして定番とはひと味違う新しい表情とおいしさに。長葱のドレッシング漬けは、家にある材料ですぐできる重宝な一品です。
新年には、鰤を使った里のお雑煮。お正月のおせち料理は、祖母の教えを残しつつ、花桃風に。イクラの醤油漬けも簡単に自家製のできあがり。蓮根と野菜の煮合えは、お正月だけでなく、野菜不足のときに作り置いても。
オールシーズンの一品料理には、両親と旅したイタリアを思い出すスパゲッティ・アラビアータに自家製ジェノベーゼのパスタ。イタリア風おからと野菜は、福島名産のりんごを加えて。牛タンの味噌漬けはお客様にも兄弟にもみんなに喜ばれる、わが家の定番です。
季節の移り変わりを食をとおして感じる幸せ。美しい日本人の感性を風化させないように……。家庭料理は食材と食材、食材と人とのコラボレーションです。自然の恵みへの感謝と、まごころをこめて、家庭料理68品をご紹介します。
発刊に寄せて、「バランスのある料理」坂東玉三郎さん(歌舞伎役者 人間国宝)、「妃殿下のこと」牧山桂子さん(著述家)、「料理は愛と絆を造る」小泉武夫さん(発酵学・農学を専門とする食文化論者 東京農業大学名誉教授)の特別寄稿も。

まえがき
食は笑顔を運んでくれる

ロールキャベツ
雛祭りのちらし
桜鯛の酒蒸し中華風
ニラ玉・ニラ玉のお椀
納豆のシラス和え
春野菜と山菜のパスタ
キャベツと塩昆布のサラダ
筍の素揚げと青海苔・筍ご飯
簡単バーニャカウダ
春から夏へ
烏賊腸パプリカ炒め
鰆の味噌漬け
稚鮎

無花果のコンポート
真魚鰹の白バルサミコソテー
蟹と胡瓜のサラダ
アボカドとトマトのサラダ
トマトのガスパチョ
穴子の含め煮
チャプチェ
ゴーヤの梅肉和え
シャインマスカットと白身魚のグラタン
夏から秋へ
茄子の煮込みあんかけ
麻婆茄子
南瓜のスープ

秋刀魚のカルパッチョ
秋刀魚の棒寿司
干し椎茸と生姜甘煮
網茸の中華風
秋鮭のサラダ
いろいろ茸のスープ
栗ご飯
里芋の甘煮
秋から冬へ
アンポ柿のサラダとアンポ柿の白和え
蓮根餅と蓮根ご飯

チーズフォンデュ
鰈の煮付け
牡蛎フライ
〆鯖
すき焼きア・ラ・花桃
豚肉の重ね揚げ
長葱のドレッシング漬け
鶏肉と守口漬け
高菜と挽き肉の豆腐あんかけ
冬から春へ
寒鰤のお刺身
鰤の照焼き
新年
鰤のお雑煮
新年の壱の重
黒豆・ゴマメ・烏賊人参・昆布巻き
イクラの醤油漬け
蓮根と野菜の煮合え
出し汁とタレ
花桃愛用調理道具いろいろ
オールシーズン 折々に愉しむ
鶏肉のドリア
バナナのフランベ
スパゲッティ・アラビアータとジェノベーゼ
イタリア風おからと野菜
焼き餃子と水餃子
牛タンの味噌漬け
塩麹漬け豚肉の揚げもの
スタッフド・ポテト
グリーンカレー
ラムローストとハーブソース
厨房から/伊達の農園の人々と
発刊に寄せて
「バランスのある料理」…坂東玉三郎
「妃殿下のこと」…牧山桂子
「料理は愛と絆を造る」…小泉武夫
撮影の現場から
「花桃一品料理との出会い」…青柳陽一
あとがき
「その笑顔に励まされました」

【著者紹介】
昭和30年4月9日生まれ 聖心女子学院中等科卒業 英国ロスリンカレッジ卒業 日本赤十字社名誉副総裁 日本薔薇会名誉総裁 慈恵会名誉総裁

内容説明

こころあたたまる福島の人々との交流、そして自然豊かな食材との出会いに、日本の四季折々の旬を愉しむ…花桃の一品料理とエッセイ。

目次

ロールキャベツ
雛祭りのちらし
桜鯛の酒蒸し中華風
ニラ玉・ニラ玉のお椀
納豆のシラス和え
春野菜と山菜のパスタ
キャベツと塩昆布のサラダ
筍の素揚げと青海苔・筍ご飯
簡単バーニャカウダ
烏賊腸パプリカ炒め〔ほか〕

著者等紹介

寛仁親王妃信子[トモヒトシンノウヒノブコ]
昭和30年4月9日生まれ。聖心女子学院中等科卒業。英国ロスリンカレッジ卒業。日本赤十字社名誉副総裁。日本薔薇会名誉総裁。慈恵会名誉総裁(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷれば

3
療養中に、治療の一環として訪れた福島県伊達市…妃殿下のお印、花桃の縁で知り合った心優しき人々、伊達のおだやかな自然の中で生きる喜びを、生きる勇気を取り戻された妃殿下。そんな交流を積み重ねてきた中、3.11東日本大震災が…自分の身の丈で、できること―地場食材と料理―その想いがいっぱいつまった本です。人と人との縁、控えめに語りながらも、麻生&吉田家のご様子も思い出のシーンとして蘇ります。信子妃殿下のお人柄が随所にうかがえる、エッセイとしても読みごたえがありました。2015/07/27

チョビ

3
稀代の大金持ちの末娘だが、大家族育ち故か、いつか食べたいのは魚の腹というつつましい?食生活をされていた幼少期。皇室の生活費は少ないと聞いておりましたが、うまく舵取りをされているような、手はかかっていてもわりと一般的な食品が出てきてます。普段使いにはとても、のレシピでしょうが、麻生家、吉田家の食生活がちらほら見え隠れしているのが面白いです。2013/12/03

sasha

2
長期療養のリハビリの一環で訪れた伊達市。奇跡的に症状が改善し、地元の人たちとの交流を深める中で発生した東日本大震災。被災地に心を寄せて出版された本書からは妃殿下のお人柄の良さ、また育ちの良さが伝わっている。だからって、気取った料理ではなく、季節のものをひと手間かけておいしく頂く料理ばかり。なんにも難しいレシピではない。勿論、掲載されている写真の妃殿下の料理のように見た目も美しく作れるに越したことはないが、まずは味だけでも真似出来そう。2014/09/02

Buecher

0
私にも作れそうなレセピーがたくさん掲載されていました。2018/10/23

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