出版社内容情報
考える。ゆえに女の子――。結婚指輪って必要? 淋しさと悲しさの違いは? 艶髪を求めて……。女の子ゆえのままならぬあれやこれやも、「考える」という行為を通すと、世界の見え方が変わってきます。とことん考え抜いた川上未映子の女の子哲学。『Hanako』の人気エッセイの単行本化。男性にも響くポイント満載です。
毎日をつつがなく送るには、何も考えずにルーティンを続けて行くことも必要。でも、ときにははた、と立ち止まり改めて??考えて?≠ンる。「あたりまえに思っているけれど、それは本当にそうなの?」と。
結婚指輪って必要なもの? 悲しみと淋しさは扱われ方に違いがあるんじゃないか。失くしたポーチは何故見つからないのだろう……。
『乳と卵』や『ヘヴン』など、うねるような物語世界にぐいぐいと引き込む小説家・川上未映子。雑誌『Hanako』で現在も連載中の本エッセイは、一見楽しげな女子トークのようにも見えるけれど(未映子姉と呼びたくなる親しみやすさ!)、そこで問うのは本質。あたりまえに思うことも、必ずしもそうとは限らないこと。自分たちの意識を変えることによって、いくらでも自由になれることを軽やかにさりげなく伝えてくれる。つきつめて考えることの面白さ。哲学的思考の愉しさ満載。男性読者に響くポイントもたくさんあります。
装丁はガーリー・デザインのカリスマ千原徹也。今城純の写真、飯嶋久美子のスタイリングで著者をモデルにしたカバーは妖しく、キュートこの上なく、バッグに1冊、お守りがわりに持ち歩きたくなるエッセイなのです。
女の子とりぼん
女の子とお願い
【著者紹介】
1976年大阪府生まれ。2006年に随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』を刊行。2007年に初の中編小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補になる。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年、『乳と卵』が第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。2010年、長編小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞と第20回紫式部文学賞を受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞を受賞。
内容説明
考える、ゆえに女の子。結婚指輪って必要?淋しさはどこから?艶髪を求めて…。川上未映子が贈る女の子哲学。『Hanako』の人気エッセイシリーズ第1弾。
目次
1 女の子とりぼん(真夜中に、失われるもの、始まるもの;ふむふむ、指輪の処方箋;整形前々夜;恋愛かごはんか、それが問題;お化粧ポーチはみつからない ほか)
2 女の子とお願い(慢性淋心炎;入れ子はお好き?;WHERE ARE恋や革命?;アイム・ルッキング・フォー、艶髪!;何度でも生まれ変わっていいですか ほか)
著者等紹介
川上未映子[カワカミミエコ]
1976年大阪府生まれ。2007年に初の中編小説『わたくし率イン歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補になる。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年『乳と卵』が第138回芥川賞を受賞。2009年詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。2010年長編小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞と第20回紫式部文学賞を受賞。2013年詩集『水瓶』で第43回高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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