りぼんにお願い

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  • サイズ B6判/ページ数 150p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838725717
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

考える。ゆえに女の子――。結婚指輪って必要? 淋しさと悲しさの違いは? 艶髪を求めて……。女の子ゆえのままならぬあれやこれやも、「考える」という行為を通すと、世界の見え方が変わってきます。とことん考え抜いた川上未映子の女の子哲学。『Hanako』の人気エッセイの単行本化。男性にも響くポイント満載です。

毎日をつつがなく送るには、何も考えずにルーティンを続けて行くことも必要。でも、ときにははた、と立ち止まり改めて??考えて?≠ンる。「あたりまえに思っているけれど、それは本当にそうなの?」と。
 結婚指輪って必要なもの? 悲しみと淋しさは扱われ方に違いがあるんじゃないか。失くしたポーチは何故見つからないのだろう……。
 『乳と卵』や『ヘヴン』など、うねるような物語世界にぐいぐいと引き込む小説家・川上未映子。雑誌『Hanako』で現在も連載中の本エッセイは、一見楽しげな女子トークのようにも見えるけれど(未映子姉と呼びたくなる親しみやすさ!)、そこで問うのは本質。あたりまえに思うことも、必ずしもそうとは限らないこと。自分たちの意識を変えることによって、いくらでも自由になれることを軽やかにさりげなく伝えてくれる。つきつめて考えることの面白さ。哲学的思考の愉しさ満載。男性読者に響くポイントもたくさんあります。
 装丁はガーリー・デザインのカリスマ千原徹也。今城純の写真、飯嶋久美子のスタイリングで著者をモデルにしたカバーは妖しく、キュートこの上なく、バッグに1冊、お守りがわりに持ち歩きたくなるエッセイなのです。

女の子とりぼん
女の子とお願い

【著者紹介】
1976年大阪府生まれ。2006年に随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』を刊行。2007年に初の中編小説『わたくし率  イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補になる。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年、『乳と卵』が第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。2010年、長編小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞と第20回紫式部文学賞を受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞を受賞。

内容説明

考える、ゆえに女の子。結婚指輪って必要?淋しさはどこから?艶髪を求めて…。川上未映子が贈る女の子哲学。『Hanako』の人気エッセイシリーズ第1弾。

目次

1 女の子とりぼん(真夜中に、失われるもの、始まるもの;ふむふむ、指輪の処方箋;整形前々夜;恋愛かごはんか、それが問題;お化粧ポーチはみつからない ほか)
2 女の子とお願い(慢性淋心炎;入れ子はお好き?;WHERE ARE恋や革命?;アイム・ルッキング・フォー、艶髪!;何度でも生まれ変わっていいですか ほか)

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976年大阪府生まれ。2007年に初の中編小説『わたくし率イン歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補になる。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年『乳と卵』が第138回芥川賞を受賞。2009年詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。2010年長編小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞と第20回紫式部文学賞を受賞。2013年詩集『水瓶』で第43回高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

371
かつて”Hanako”に連載されていたもの。したがって、連載時は著者と同年齢か、それよりも年下の女性たちが対象であっただろう。こうして単行本になって、私たち男の読者も参入。語り口がいたってintimateであるために、読者たちも川上未映子さんに親近感を持って、一層の共感を寄せるのではないか。私たちでさえそうなのだから、況や女性たちをや。発表誌のゆえか、いささかfeminineの度合いが過剰なような気もするが。なお、「りぼん結び」による締めくくり方は蛇足に陥ることなく、本文に付加価値を与えているようだ。2023/02/08

hiro

125
読メ読了登録500冊目。未映子さんのエッセイ9冊目。新しい未映子さんのエッセイがでたということで、図書館ですぐ予約したが、この本を手にとってまず装丁にびっくり、さすが私が勝手にいっている芥川賞作家の美形ツートップのひとり(もう一人はこの本にも出てきた「さびしさは鳴る・・・」のあの方)だ。ただHanako連載ということで、「読者諸氏は、おそらくほとんどの割合で日常的にお化粧をされていることと思います。」と女性向きの内容が圧倒的だったが、句点がなかなかやってこないあの癖になる文体のエッセイを読めて満足だった。2013/09/26

風眠

117
川上未映子さんのエッセイが大好き。ものの見かたや捉えかたが、繊細でいて鋭い人なんだな、と思う。独特のリズムがあり、美しさがそこはかとなく漂う文章。そして、くすくすって笑ってしまうような面白さもあって、その匙加減が絶妙。さすが関西人!うらやましー!!すごく面白いという訳じゃないんだけど、なんというか無意識に漏れている面白さ、と表現すればいいのか?そういうところに親しみを感じる。女の人はあれこれ大変。美容のいろいろや、女同士のいろいろ。男性にイラっとしちゃう時とか。そういう身近な「わかるー」が盛り沢山な一冊。2018/08/23

❁かな❁

97
仲良しのお気に入りさんにプレゼントしてもらいました♪未映子さんのエッセイ読むのは初めてです!このエッセイは若い女性読者の多いHanakoにて連載されていただけあり、女子力高めの未映子さんです(笑)内容は共感できるところがとても多く嬉しかったです♪それぞれの章の終わりに「りぼん結び」と書かれていて一言書かれているのですがそれも良かったです♡後半は少しじーんときてしまいました。なるちゃんと未映子さん会えたらいいなぁ。未映子さんの素の部分がわかる感じで、ますます好きになりました★装丁もとても可愛くてオススメ♡2013/09/02

めしいらず

66
止め処なくあーだこーだ喋り続けるミエコ嬢の長広舌を聞き続けてて面倒くさくなってきて適当な合間で相槌打ってたらうわの空だってすぐにバレちゃって窘められたから慌てて「バレたー?(笑)」なんて冗談めかしてみるけど全然機嫌直してくれなくてヤァな汗少しかいたけどふくれっ面でそっぽを向いた横顔がまたかあいいのだよねーなんて状況を弁えずに思わずニヤニヤしてしまうそんな妄想読書だったよ。だって男子なのだもん。ハハ。でも「運転席の冬」や「家族の人生に思うこと」では僕は心までもとろかされちゃうんだよね。男子だよね。阿呆だね。2018/09/21

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