• ポイントキャンペーン

小さな男*静かな声

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838719303
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

著者等紹介

吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。パートナーの吉田浩美とクラフト・エヴィング商會名義による活動も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

61
クラフト・エヴィング商會の作品のような独特な空気感が流れている感じ。映像じゃなく消し忘れたラジオからボソボソ・・・っと聴こえてくるような作品だった。ドッカーンと大きなことが起こるのではなく静かに・・・もしかしたら気づきもしないうちに出来事は終了してしまうような。忙しない中ではなく、ぼーっとしながらも部分的にドクドクドクドク息づいているような作品集だった。(こんな感想でわかるかなぁ・・・)2012/09/25

あんこ

29
再読。一人称と三人称の交互に語られる、ラジオパーソナリティの【静かな声】と百貨店に勤めながら読書会に通う【小さな男】のそれぞれの日常。平行線を辿るかのように交わらないのに、ラジオという媒体を通しての繋がり。何度読んでも小さな男の話は掴みどころがなく、真面目に面倒なことを考えて物思いにふける姿がおかしかったり、静香さんの話は居酒屋に集まる人たちが風変わりなところが『つむじ風食堂』を思わせたり。読者をふわふわと振り回す作風と、ゆったりした日常を思い出させる作風の二つの顔の吉田さんを一度に堪能できる物語。2014/07/05

21
百貨店の寝具売り場に勤めながら百科事典の執筆に勤しむ「小さな男」と、ラジオのパーソナリティを務める「静かな声」こと静香。2人が各々の日々を交互に語っていく。一つ一つのパートが短く、読みやすい。知らないところで2人が繋がっているというのが良かった。わたしにも、知らないけれど、どこかで繋がっている人がいるのかな。星3.5。2023/05/30

あんこ

20
単行本を購入し、再読。以前読んだときよりよも、すんなり読めました。どの章においても、一人称と三人称の交互で語られていることに気づきました。<静かな声>の語り主には静香という名前があって、割と気取らない口調で安心感を覚えるのにたいして、<小さな男>の話はどこか夢想的でつかみどころがなく、彼には名前も与えられていないということにも再読して気づきました。もしかしたら、静香のラジオを聞いている万人として、小さな男が存在して、彼は私達読者自身なのかもしれませんね。2013/05/06

えみさん13

17
デラ。デラウェア。小さな葡萄よ。/人間の善し悪しは酒量によって決まり、もちろん酒量が多いものが「悪」であり、「わたしは断じて悪の味方です」ときっぱりそう言い切る。(本文より引用)2013/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564174
  • ご注意事項