内容説明
角田光代のどこにでもいる恋人たちを描いた１１の恋愛短編集。
著者等紹介
角田光代［カクタミツヨ］
１９６７年生まれ。９０年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、９６年『まどろむ夜のＵＦＯ』で野間文芸新人賞、９８年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、２００３年『空中庭園』で婦人公論文芸賞を受賞
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感想・レビュー
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ﾓﾙｸ
109
風呂に入らなくても平気な女、迷信に極度にこだわる女、必要もないものを衝動買いする男、記念日にこだわる女、食事に菓子を食べる女、ケチな男…など、恋愛同棲中のカップル。最初は何となく見て見ぬふりをしてきたそんなことも月日がたつと鼻につく。価値観の違いをどこまで許容できるのか。私なら絶対ダメと思えるような人でも何となく許してしまってきた彼ら。無理無理、この先ずっと我慢するつもりかい。そんなカップルの話は他人だからこそおもしろい。2024/01/30
MINA
42
男女の関係って本当面倒くさい。帯には、「大好きなんだけど、どうしても我慢できないことがある。ーでも、やっぱり好き。」とある。例えば、１０のうちたった１つだけ許せないし相容れない。けどたった１つだから…と惰性で関係を続けていく男女の短編集。“あーもう、そんなに嫌ならさっさと別れろよ！”とばかし思いながら読了。まるで延々と恋人の愚痴を聞かされてるかのようで、辟易するしすごく苛々する。別れるのも面倒臭いからとりあえず現状維持って感じで何だかそうゆうの気持ち悪い。ダメ男/ダメ女にハマる典型パターンみたいに思える。2016/03/22
チャッピー
39
角田さんの15年前に書かれた本。同棲しているカップルを描く短編11話。一緒に暮らしてみて初めてわかる、自分と価値観の違うあれやこれや。風呂に入らない、通販依存、万引き癖etc…それはないわ、と思うこともぐだぐだ言いつつ許容していったり。男女の仲は摩訶不思議。2021/06/24
ぶんこ
37
こういうカップルが普通なのでしょうか？ どの物語も共感は出来ず、何だかトゲトゲとした潤いの無い毎日をおくっているようです。 角田さんの小説を立て続けに読んできて、食傷気味になりました。 まだ数冊手元にあるのですが、読めるでしょうか？2015/01/08
assam2005
25
周りから見るとしょうもない事でケンカし、「別れる」と連呼するのに別れないカップル達。愛するがゆえ別れられないのか、それとも？多分、これって20代カップルのあるあるなのでしょうが、短編11話、こう立て続けに読むと少々胸焼けがしました。別れようと思いつつ別れられず、相手に別れを切り出されるとうろたえるのは男性。逆に女性は潔い。耐えるのが強いのか、自分の意思を貫き通すのが強いのか。あまりにリアルな世界なのですが、私には相容れない世界でした。こんな相手とは一緒には無理！2017/02/12
