内容説明
心踊る遊園地へようこそ。少女時代の思い出から美術を志す青春時代までを生き生きと描いた自伝の一章。名画をシャープな切り口で紹介する美術館、映画や絵本の展覧会もある魅力あふれるワンダーランド。カラーもたっぷり、待望のエッセイ集。
目次
1 私のいる風景(キューピー人形とメンソレータム;大阪府堺市大浜中町 ほか)
2 私の美術館(サーカスへようこそ;フェルナン・レジェ「静物―石膏の仮面」 ほか)
3 私の映画館(青春映画館;ありがとう、淀川さん)
4 私の創作日記(絵になる瞬間;Drawing is a boxing ほか)
5 私の絵本箱(『パパといっしょに』;『いちご』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりこ
30
【蔵書再読】1990年代に雑誌や新聞で発表されたエッセイをまとめたもの。銅版画家になるまでの歩み、サーカスをテーマにした巨匠達の絵画、お気に入り絵本など。なかでも銅版画家の仕事についての話が興味深かったです。銅版画家にとって刷るという作業も大事な仕事の一つ。銅版画作品が出来上がるまでには大きなプレス機を扱う刷師としての繊細なテクニックや体力も必要だと言うことです。それはまるで熟練の職人仕事のようです。続く→ 2013/12/31
奥山 有為
5
才能・センス・努力そして運。2019/07/06
ranba
1
美大の頃の話が面白い。美術と文学をくっつけてくれた人。アポリネール&山本容子さんの版画の本が好きだったのを思い出した。2011/01/06
マテマテ
0
文章がとてもわかりやすく、一部ではありますが山本容子さんの原点に触れることができた気がしました。 素晴らしい本でした。2021/08/26