内容説明
永遠の少年か、女ドン・ファンか。せつなくはげしい、愛と性と魂の遍歴。ひたむきな不道徳さによって彩られた、新しい青春小説の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブチ
2
市立図書館の本。読みやすく面白かった。自分の語彙力ではうまく感想が書けないが芸術的な雰囲気で独特。2022/04/01
まっちゃちゃん
2
中山可穂さんのデビュー作品。 売れない劇団の演出家・王子ミチルシリーズ第1弾。女から女へと渡り歩き、客、主演女優、教え子…誰彼も虜にするが、みんな最後には去っていく。 なんと、中山女史の記念すべきデビュー作なんですね。しかも持ち込み原稿。90年代、バブルの残り香が漂う頃、それでも中山さんのレズビアン小説は衝撃だったろうなぁ。2021/11/10
えま
2
とてもとらえどころのない話だと感じた。ミチルをどういう人か言葉で説明する事が難しく、それが同時に彼女の魅力でもあるのかもしれない。どこか、小栗旬の演じた太宰治と重なって見えた2019/11/04
syachi
2
てな訳で王寺ミチルの最初を。芝居にとり憑かれすべてを投げうつも不器用ゆえに周りは離れていく。片思いもままならず、最後には母の愛に負けたのか。でもそこで一番綺麗で輝いている自分を見つけるというなんと因果なことか。2015/09/22
さや
0
ミチルさん素敵です。登場人物の女性たちがミチルさんに惹かれていくのはわかります。ラストシーンが美しくて胸に迫りました。2013/11/26