内容説明
星と少年と宇宙を愛した作家、稲垣足穂の単行本初収録品集。「黒猫と女の子」、「ポンピィとロビングッドフェロー」、「あべこべになった世界に就（つい）て」、「美少年時代」、「現代の魔道」等全５０編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葵衣
6
全部で50の随筆や掌篇を味わうことのできる一冊。ようこそ、タルホ・ワールドへ。お気に入りは「星の都」「如何にして星製薬は生れたか？」「T氏と街」「鉛筆奇談」「何故私は奴さんたちを好むか」。2018/07/14
♋︎
1
装丁で泣ける。「彼のお母さんは彼が成長していくのを淋しがって、熱帯魚に心をそらそうとしておられるのだそうです。」「夢と戦争」2021/03/12
wang
1
20世紀を生きた永遠の少年、稲垣足穂によるごく短い散文を50編集めた。少年時代の思い出から、ちょっとした思いつき、幽霊譚から好きなもの星やヒコーキや科学や文学、芸術論、美学など様々な話題がごったまぜに。少年時代の飛行機への憧れから乏しい新聞記事などの情報だけから自分たちで飛行機やエンジンを再現しようとする試みなどを含め、海外の文芸、技術など様々なものに興味を持ちなんとか自分のものにしてしまいたいという重いが詰め込まれた文章が読める。2015/01/12
.38
1
エッセイ的な側面の強い作品中心 とても男の子な物語2011/09/29
慶多楼
0
寝る前の読書用。「一寸角の紙で後始末する法」読んでるときに、小学生に「どんな本？」て訊かれると、困る。2020/07/01
