内容説明
昔話を通して育まれる、日本人の想像力。小説のテーマ、いじめへの対抗、戦争の記憶、教育の現場など、急速な情報化と国際化が進む現代社会で、ますます浸透する無形文化遺産としての昔話。
目次
異類婚・教科書・アジアの昔話
異類婚姻譚の系譜
いじめと昔話の対抗力
戦争と昔話―井上ひさし『父と暮せば』
現行教科書と昔話
柳田国男とグローカル研究―『遠野物語』と『昔話覚書』
昔話研究の未来をどう考えるか―柳田国男『昔話覚書』から
昔話研究の現状と展望
無形文化遺産と日本
著者等紹介
石井正己[イシイマサミ]
1958年、東京生まれ。東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問、韓国比較民俗学会顧問。日本文学・民俗学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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