内容説明
日本文化に深い影響をあたえた源氏物語。五十四帖に描かれる宮廷世界により添い至高の物語の本質を真贄にみすえる。
目次
序にかえて 源氏物語の二層構造―長篇的契機を内在する短篇的完結性
紫上の妻としての地位―十世紀末の貴族社会の結婚・夫婦関係
少女巻から藤裏葉巻の光源氏と夕霧―野分巻の垣間見、そして描かれざる親の意思
若紫巻における異文の発生事情―傍記が前後に混入する経緯について
源氏物語の和歌の読み方―夕顔「心あてに」と藤壷「袖ぬるる」の和歌解釈
源氏物語の巻名の基盤
源氏物語の門―情感の創造
暁の月―手習の巻「暁に到りて月徘徊す」
源氏物語松風巻と仙査説話
匂宮巻の匂宮と薫
著者等紹介
森一郎[モリイチロウ]
1929年生。(大阪教育大学名誉教授)
坂本共展[サカモトトモノブ]
1943年生。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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