出版社内容情報
国の登録有形文化財の京都の料理旅館「近又」の魅力を紹介する写真集。江戸後期から連綿と続く宿、近又は伝統的町家造りを残し、奥深い魅力が息づく。坪庭、料理など京都の文化そのものの美を収録。
内容説明
京の街なかで最もにぎやかな四条通と錦小路通に挟まれた一角に懐石・宿「近又」は、ひっそりとたたずむ。河原町や新京極に近い市街の喧騒のすぐそばにありながら、京の伝統的な町家造りを残している。近又の創業は江戸時代の享和元年。京を訪れる薬商人の定宿として旅館業を営んできた。しかし、七代目又八によって、料理店としての性格も備えた料理旅館へと転換を図ったのである。ここには、都の古き佳き時代がそのまま息づいている。誰もが一度は泊まってみたいと思う老舗の宿である。
著者等紹介
水野克比古[ミズノカツヒコ]
1941年京都市生まれ。1964年同志社大学文学部卒業。日本写真家協会会員。1969年より京都の風景・庭園・建築などの撮影に取り組む。著書に『京都雪月花』『こころの京都』『京都こだわりの散歩道』、『京都花の咲く寺』など、『京懐石 近又』を含めて99冊がある。2000年西陣の地に築130年以上の町家を修復、水野克比古フォトスペース「町家写真館」を開設、公開する
鵜飼治二[ウカイハルジ]
1952年京都市生まれ。龍谷大学卒業後、家業を継ぐべく調理学校に入学、日本料理の道に入る。その後、実家の仕事を手伝うかたわら、錦市場の鮮魚店「まる伊」で働き、料理素材を扱う技術を養う。1979年に家督を継いで7代目又八を襲名。季節感を巧みに表現した繊細で勢いのある京懐石には定評がある
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