内容説明
幕末から維新回天、そして日本最後の内乱・西南戦争へ―日本の夜明けを信じ、文字通り体を張って生きぬいた二人の巨人・西郷と大久保の友情、訣別までを鮮烈に描く。
目次
若き日の西郷と大久保―維新の震源地・薩摩にいまも生きる「昔の心」
嵐をはらむ維新前夜―明治維新はなぜ起こらなければならなかったか
島帰りの西郷、第三勢力の巨頭となる―謀略家・西郷が聞いた「天の声」
のし上がる大久保―回天に向け地すべりをはじめた歴史
竜馬の賭け―「大政奉還」の夢に死す
江戸は燃えず―最後まで歯車がかみ合わなかった海舟と慶喜
日本内乱―西南戦争前夜へ―薩軍に与しなかった薩摩人と西郷の孤独
ああ、城山の賦―大西郷の本当の気持ちは一体何だったのか
追悼の章―西郷の「顔」を消した大久保の友情