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トキワ荘青春日記 1954‐60

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784835454412
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0076

内容説明

長らく入手困難だった伝説の名著が、20年ぶりに新装復刊!巨匠・藤子不二雄Aの自伝的傑作、「まんが道」と続編「愛…しりそめし頃に…」の原点(ルーツ)が、ここに。漫画家の聖地・トキワ荘で、かつてコンビを組んだ親友、藤子・F・不二雄をはじめ、寺田ヒロオ、鈴木伸一、赤塚不二夫、石森(石ノ森)章太郎、つのだじろうらの盟友と過ごした日々を克明につづった日記を、著者自らが一冊に編纂。しかし本書は、“偉人の回顧録”ではありません。夢多く、しかし先の見えない“漫画家”という特殊な職業を選んだ、ひとりの無名の青年が、喜びと苦しみ、孤独と不安、そして仲間たちとの温かい交流を経て成長してゆく道程を、淡々と、繊細に、どこか明るいユーモアの中に綴った、“日記文学”の珠玉作。日本漫画史の貴重な記録としても価値絶大ですが、若き著者がリアルに体験した「あの日・あの時」の時間と空間―そして時代の空気感をも、存分にご堪能下さい。

目次

トキワ荘と、おかしな仲間たち
昭和二十九年 二十歳
昭和三十年 二十一歳
昭和三十一年 二十二歳
昭和三十二年 二十三歳
昭和三十四年 二十五歳
昭和三十五年 二十六歳
昭和五十六年 四十七歳
青春は、トキワ荘とともにあった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

20
トキワ荘が伝説となったのは、そこに戦友が集結し、苦楽を共にしたということだけではなく、仲間たちのその後の人生に、それぞれドラマがあったためだろう。精神的支柱だった寺さんやムードメーカーだった森安の、世間から隔絶された晩年。オーバーワーク所以か、早すぎる死を迎えた藤本や石森。過酷なギャグ漫画に向き合ったがために、酒で精神を支えるしかなかった赤塚。そして著者が一人残る。2020/01/28

イチイ

13
藤子不二雄が東京に上京した昭和29年6月28日から、ほぼすべての仕事を失ったドン底期を抜けて、海の王子などでふたたび売れっ子になる昭和35年にかけて書かれた安孫子素雄の日記をまとめたもの。まんが道で読んだエピソードも多いが、この形式で読むとなんだか当時の空気がより濃密に感じられてなんだか嬉しい。ただ何ヶ月にもわたって時間が飛ぶことが多いので、著者も亡くなられてしまったし、上京からトキワ荘を出るまでの7年で大学ノート20冊以上にわたって書かれたという日記をより完全な形で出版して欲しいと思った。2022/06/08

スプリント

8
生活は苦しいけれど仲間たちと切磋琢磨して漫画家として奮闘する生活がよくわかる青春日記です。 寺田ヒロオさんの良き兄貴分ぷりが印象に残りました。 2017/02/26

hiroshi0083

6
タイトルどおり、本書は1954(昭和29)年から1960(昭和35)年までの著者の日記から、一部を抜粋してまとめられている。ちなみに本書は三度目の刊行であり、最初に刊行された1981(昭和56)年に開催された、トキワ荘に関するイベントや集まりに関する事柄についても日記形式で描かれている。 今回、本書を本格的に読むきっかけになったのは『手塚治虫とトキワ荘』(中川右介・集英社、以下『手塚~』)だった。(コメントに続く)2020/06/28

Happy Like a Honeybee

3
ラーメン大好き小池さんは、本名ではなく家主の名前とは知る人ぞ知る逸話。 トキワ荘の正面に兎荘があったとは。 まんが道でトキワ荘の先生方が通っていた、椎名町のラーメン屋である松葉は現在でも営業中。 聖地巡礼を兼ねて足を運ぼうか。 2019/11/14

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