著者等紹介
寺山修司[テラヤマシュウジ]
1935年青森県生まれ。県立青森高校在学中より俳句、詩に早熟の才能を発揮。早大教育学部に入学(後に中退)した1954(昭和29)年、「チエホフ祭」で短歌研究新人賞特選を受賞。以後、放送劇、映画作品、さらには評論、写真まで、活動分野は多岐にわたる。とりわけ演劇には情熱を傾け、演劇実験室「天井棧敷」を主宰。その成果は国際的にも大きな反響を呼んだ。1983年没
小竹信節[コタケノブタカ]
1975年から83年まで演劇実験室「天井桟敷」の美術監督として、後期寺山修司全作品の舞台美術、及び映画美術を担当。その後、ロベール・ルパージュ、蜷川幸雄、白井晃の演劇など数多くの舞台美術を手掛け、造形作家としてパリ・ポンピドー・センターなどでの海外企画展に多数招待出品。ニューヨークADC賞、テレビCMでのACC賞、読売演劇大賞優秀スタッフ賞など受賞。武蔵野美術大学造形学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
20
へえ!寺山さん!?という気持ちで読み始めました。簡潔な、でも率直な言葉である一人の女性の人生が展開していきます。そして、最初の何個かに 「わたしも!わたしもだよ!」とオタマが感情移入。そう、5歳児今ではほぼ9割がた自分のことを「わたし」というんです。取り上げられる状況の一つ一つがなんだか愛おしく、ドキドキ。オタマは後半の「ブラジャー」にドキドキしてました。ああ、楽しみだね。一緒に時を重ねる楽しさに詰まった本です。よかった。女の子のおうちにお勧めしたいです。2016/12/24
魚京童!
16
わたしはわたし。2019/04/07
ヒラP@ehon.gohon
11
赤ちゃんとして産まれた自分が、いくつもの「初めて」を経験しながら、育っていく過程の断片が、短いフレーズで生き生きと描かれていて、育つことの重さと然り気無さが、ズシーンと響いてくる絵本です。 赤ん坊は、女の子になり、女性になり、母親となりました。 女性は、一つの体から新しい生命を産み出すことが出来るのだという、男の自分には知り得ない感覚を、眩しく感じました。 実験的演劇の主宰と美術監督の織り成す世界は、描かれている事の周りの世界についても、見事に表現していると思います。2016/09/05
遠い日
9
生まれたわたし。わたしがすること、体験することは、全て1回切りの新しい、かけがえのないことだと感じる。育ち、学び、遊び、恋をして、大人になっていく。そして、わたしは命を産む。白い大きな紙面に、全てを描かない手法の絵が、どことなくコケティッシュ。そして、読み手の想像力を刺戟する。2016/10/06
ハメ・ドゥースト
4
わたしは、うまれた。わたしは、はじめて、わらった。わたしは、はじめて、……わたしは、じぶんのからだのなかに、あたらしいいのちをかんじた。「五感で感じる、発見の絵本シリーズ」⑥かぐ、あじわう、⑦いのる、⑧みる、⑨そだつ、⑩はこぶ2016/09/11