内容説明
ベルリン留学中に恋におちた若きエリート・太田豊太郎は将来の成功と恋人エリスの間で苦悩する…鴎外の留学経験から生まれた浪漫的傑作。
著者等紹介
森鴎外［モリオウガイ］
１８６２‐１９２２。本名・森林太郎。出身は石見国鹿足郡津和野町（現・島根県鹿足郡津和野町）。第一大学区医学校（東京大学医学部）を卒業後、陸軍軍医としてドイツに４年間留学した。医学を学ぶ傍ら文学にも親しみ、帰国した後、訳詩編『於母影』、小説『舞姫』、翻訳『即興詩人』を発表。陸軍軍医総監の要職に就いてからも、多くの作品を書き続けた（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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たまきら
41
正直まどろっこしいと感じた原作と比べると駆け足でまとめてあるので筋を追うのは容易です。結局はさえない愛人より成功を選択した男の言い訳な本なんですよ、この本。著者のフィルターがかかっているから悲恋ものみたいになってるけれど。コンプレックスのかたまりみたいな男の留学時代の旅のかき捨て。かわいそうな僕たちの恋？うっへえ。2023/04/05
みーなんきー
19
大体の流れは知っていたが、この本では内容を端折り過ぎていて、エリーゼが簡単に恋に落ちたり、はたまた３日で精神を病んだり、と物事が簡単に変化し過ぎていて、本作の良さが出ていない。異国出身の2人の真剣な恋、世間の目と出世と、2人で生きていくことの、葛藤。その辺りがあまり描けてなくて感情移入出来なかった2021/03/08
刹那
10
ほうほう。そうゆう話やったのか。コミック版やけど知識として頭に入れときます笑 少女漫画のようなイラストでした。2014/05/08
スイ
7
すごいインパクトだった…。 衝撃を受けるくらい甘い少女漫画に仕上がっているけれど、まあ大筋は同じなので原文を見て無理！と思ったら、ここから入るのもいいんじゃないかと思う。2017/11/13
氷月
3
コミック版とはいえ子供向けではなく原作の要素を欠かすことなく、見事にまとまっています。エリスが可憐だよ…。エリスがぱーん！ってなる例のシーンなんて視覚化されるとぐっとくるというか、刺さります。ところで何故この作品が好きなのか改めて考えてみると、初読から今まで常に豊太郎目線で読んでいるんですよね自分orz2011/03/02
