福音館創作童話シリーズ<br> 寺町三丁目十一番地

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福音館創作童話シリーズ
寺町三丁目十一番地

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  • サイズ A5判/ページ数 231p
  • 商品コード 9784834001808
  • NDC分類 K913

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

57
昭和の始めはどこの家でも子沢山だったのでしょうね。父親も母親も我が亭主の家も福っつぁんの家庭と遜色ない子供の数。子供達には大変な生活だっただろうけど隣近所みんなが親父でありお袋さんだった。質素な暮らしのようだが教育への意識も高い福地家、この頃の子供達はいずれ戦地に送られるのかと思うと身につまされるけど、あの最後の「お父さんは元気だぞう」にはなんか力が湧いてくる読後感でした。さぁ私も明日から頑張ろう!2023/06/04

はる

53
昭和10年頃の、ある子だくさんな写真屋さん一家の物語。厳格だが子供思いの父、優しいけれどしっかり者の母、そして、腕白な子供たち。古き良き家族の姿。海水浴に夏祭り、大晦日とお正月……。おおらかな時代。今では問題のある描写もある。だが、現代よりもずっと自然で健康的に感じてしまう。むしろ今よりも人間的なのではないか。頻繁に登場する食事の場面も魅力的で、素朴な食べ物が何とも懐かしく、美味しそう。終盤の展開は驚いたが、ラストは温かだ。生き生きとした子供の描写が秀逸。良質の児童書だった。2022/07/30

アオイトリ

23
読メのレビューより)昭和十年頃の写真屋さんを営む大家族のお話。曲がったことが大嫌いな父、福っつぁんは日蓮信者で、家族総出でお経を上げるシーンに大笑い。「朝に一回、夕に一回、春夏秋冬、晴れても降っても、家族全員、なんみょうほうれんげきょう ドンツクドンドン…単純で粗野な健康に溢れる子どもたち。リズミカルな遠州弁も輝いてます。「それ、ぼくがとるじゃんか!」「おれんだよ、ぐず!」喧嘩やいたずらにも邪気がない。根っこで信じ合う関係って、傷つけないんだなあとしんみり思いました。2022/08/15

もりちゃん

13
四十年ぶりぐらいの再読です。昭和十年ぐらいの静岡市の写真館を営む11人家族の物語です。書生さんと家政婦さんも入れると13人!家政婦さんが、おやつの焼き芋を買うときにあまりに大量に買ったため「あんたそれよそで売るずら」といわれてくやしかったことや、日蓮宗のお勤めのうちわだいこのドンツクドンドン!という音など、鮮明に覚えてました。いまでも児童書の課題図書コーナーにありますが、いまの子は読まないよなあ。昭和のお父さんが強烈でした。敗戦記念日に読むべくして読んだこの本の記憶、死ぬまで忘れません。2014/08/15

jima

8
昭和10年頃の子だくさんの家庭。2024/02/29

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