内容説明
中世の領主の館でガイドをつとめる十八歳のエミリー。ある日、閉館間際に入ってきたひとりの男を見たときから、彼女の静かな暮らしは彼立ち始めた。その男ルカス・フォンセカはそれから毎日エミリーが仕事を終えて館から出てくるのを待っていて、食事に、ドライブに、観劇に、映画にと誘う。彼は通りすがりの観光客、時が来れば帰国してしまう…。しかしそんな不安を払いのけて、エミリーは彼と楽しいひとときを過ごした。そして五日目の晩、ついにふたりは結ばれた。エミリーにとっては初めての、突然の激しい恋だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
29
似たような設定のお話を読んだ記憶が。ヒーローが「待っていてくれ」と言い残し外国へ。待てど暮らせど彼からの連絡はなく、ヒロインは別の人と結婚するが夫は亡くなり、そこへヒーローが舞い戻ってくる。連絡がなかった理由もほぼ一緒（笑）。頼れる身内もなしに身重の身でどうやって生きていけばいいのかと途方に暮れたヒロインが恋に浮かれていた少女のままでいられる訳もなく、壁を築いてしまったのは自衛手段。おばあさまと語り合う日々は淡々としているけどヒーローの人となりをしる絶好の手段だったのね。ロマンスがもの足りないのが残念。2016/04/12
麻琴
1
以前、「見知らぬ国で」を読んだことがあったので「あ、あの二人の話か」と大変嬉しく思いながら読了。ヒーローが強引だけど一途で良し。☆52014/06/02
くろうさぎ
1
遠い親戚の館のガイドをする18歳のヒロインと鉱山関係の仕事でイギリスにきたブラジル人ヒーロー。一目惚れしたヒーローに押されまくって陥落してしまうヒロイン。しかし、ありがちなヒーロー父が倒れた為にあわてて帰国してしまい、連絡不能に・・・・。しかも、事故に逢い記憶喪失まで、、その間にお約束のように妊娠していたヒロインは途方にくれ、結婚してしまう。よくあるようなお話ですが、再会してほとんど障害がないのに、なかなか受け入れられないヒロインでした。2012/06/26
romaco
1
★★★ 不幸な出来事やプライドから行き違いになるヒーローヒロイン ヒーローももしや・・・と思うところがあったなら、すぐに行動起こせばよかったのに それより、一度ならず二度までもなんて、もっと用心しなさいと言いたくなった2011/12/20
てん・ゆう
1
領主館ガイドヒロイン＆出張後の旅行中ブラジル人鉱山主ヒーロー。一目惚れ→結ばれる→ヒーロー父倒れ呼び出され事故に遭い記憶喪失。その間にヒロイン妊娠出産、親戚と結婚。病で夫を亡くした所からまた話が始まる。ヒーロー祖母いい人で、意地張りヒロインとヒーローの仲介がうまい。何も障害がないのになかなか打ち解けない頑固なヒロイン。最後にヒーローが事故にあいようやく愛に気付く。気付けて良かった。2011/04/04
