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内容説明
女主人と庭師の恋なんて…これでは私、まるでチャタレイ夫人だわ。ベッドに横たわっていると、たまらない寂しさに襲われることがある。何をしていても、亡き夫の存在を感じてしまう。でも夫が引き起こした事故を思い出すたび、怒りが頭をもたげる。イモジェンは、こんなに若くして未亡人になるとは思ってもいなかった。けれど嘆いていても過去は取り戻せない。大事なのは未来だ。いつまでも喪服を着続けるわけにはいかないわ!奇妙な偶然から庭仕事を頼むことになったガブリエルは、たくましくエネルギーあふれる若々しい庭師だが、言葉づかいや物腰に銀行員だった亡夫と似たものがあり、謎めいている。立場をわきまえ距離を置いて向かい合っていた二人だったが、ある嵐の夜を境に、ガブリエルはイモジェンの恋人になった。誰にも知られてはならない。これは彼の仕事が終わるまでの恋だから。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
7
歳の離れた夫を亡くしたヒロインが庭の世話を頼みに行って出会った年若い庭師ガブリエル。彼はきちんと仕事をこなし、礼節を保ち、雇用関係がなくなってからヒロインに打ち明けたい秘密があったのですが、間の悪いことにもうちょっとというタイミングで彼の実の母が登場。打ち明ける前に身元がばれてしまいます。見かけ通りじゃなかった彼に対する怒りや恋に落ちてしまった自分の迂闊さにぐるぐるするヒロインの気持ちがよく分かる。でもいろいろとイメージを覆してくれるヒーローは好感が持ててさわやか。家族との関係も安心できたし、よかったわ。2014/04/22