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内容説明
オリヴィアは、祖母の葬儀に出席するため空路イギリスに向かった。二度と戻らない決意を胸に故国を離れ、ニューヨークに住んで十年。生まれ育ったロワー・マイチェットに帰れば、傷跡が疼くだろう。当時十八だった彼女にとって、祖母の明かした秘密は残酷すぎた。あの場合、マシューとの愛を裏切って黙って去るしか道はなかった。様々な思いが駆け巡るうち、飛行機はヒースロー空港に着陸した。「オリヴィア」ゲートを抜けた所で突然呼び止められ、はっとして振り返ると、目の前に信じられない人物が立っていた。「マ、マシュー!」これはみんな幻覚だわ―オリヴィアは夢中で心の中でつぶやいた。