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情熱としての愛―親密さのコード化

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  • サイズ A5判/ページ数 299p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784833223638
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C3036

目次

社会と個人―パーソナルな関係とインパーソナルな関係
シンボルによって一般化されたコミュニケーション・メディアとしての愛
コミュニケーション可能性の進化
愛のゼマンティクの進化
愛する自由―理想からパラドックスへ
情熱―度を越すというレトリックと不安定さの経験
ギャラントリーから友愛へ
快楽と愛という主導的な差異
愛対理性
個人化への道―18世紀における発酵
セクシュアリティの取り込み
コミュニケーション不能の発見
ロマンチックラブ
愛と結婚―再生産のイデオロギーについて
現在の問題は何か―問題とオルタナティヴ
相互浸透のシステムとしての愛

著者等紹介

佐藤勉[サトウツトム]
1932年宮城県生れ。1962年東北大学大学院文学研究科博士過程。現職、淑徳大学総合福祉学部教授

村中知子[ムラナカトモコ]
1948年新潟県生れ。1974年東北大学大学院教育学研究科博士過程。1996年東北大学・文学博士。現職、茨城大学人文学部教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷほは

2
再読。以前よりは把握できた。17世紀の後半は愛の①「理想化(対象の完全性)」から②「逆説化(想像力による正当化)」であり、これが18~9世紀にかけて③「再帰的閉鎖化(自律性拡大)」から④「問題化(分化拡大)」と変容する。①は愛される人の神聖性を愛する人が歌うことで典型化していたが②は情熱という受動/能動の両義性により、自由と強制、征服と屈服、選好された病、甘美な受難etcといったパラドックスを生み出していく。これらはやがて愛自体による愛の終わり=愛の排他性(個人化)という18世紀の思想財へと接続される。続2018/03/28

ぷほは

0
やはりルーマンの短い著作は分かりにくい。後期の『社会の~』シリーズの方が頁数が多くてげんなりさせられる代わりに読解は容易であるように思われる。17世紀に生まれる「情熱」の受動と能動の混交としての愛が「度を過ぎる」というゼマンティク(意味論)を通じて18世紀のロマンティックラブイデオロギーへと接続され、19世紀以降の結婚・生殖・恋愛のトライアングルへと収束していく過程が描かれる。思想史や観念史の成果が基礎的な補助線、相互行為のコミュニケーションシステム論が本線なのだが、どちらも極めて説明してくれる気が皆無。2017/08/11

あーさー

0
ルーマンって地味に蘊蓄すごいですよね(笑)早く『社会構造と意味論』の翻訳でて欲しい。。。2009/01/12

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