内容説明
明治、大正、昭和を生きた名妓の記憶。茶屋街に息づく金沢を描く。
目次
雛妓の頃(梅ノ橋;姉妹のこと;たあぼの頃 ほか)
芸者の頃(芸のこと;廓遊びの四季;観音町ぐらし ほか)
女将の頃(「すず見」のあるじに;芸者をそだてる;戦争のあとさき ほか)
著者等紹介
井上雪[イノウエユキ]
真宗大谷派光徳寺坊守。作家、俳人。昭和6(1931)年、金沢市生まれ。10代から句作を始め、俳誌「風」に入会後、中西舗土氏に師事し、「雪垣」の編集人に就く。同48(1973)年、北國新聞連載「働く北陸の女」で散文の本格的活動をスタートさせ、連載をまとめた「北陸に生きる女」が処女作。同56年、「廓のおんな」で大宅壮一ノンフィクション賞佳作、平成3(1991)年、小説「紙の真鯉」で第19回泉鏡花記念金沢市民文学賞を受賞。同5年、北國文化賞を受賞。石川県文芸協会理事。平成11年4月2日、68歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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