内容説明
「聖なるものとは何か―。」この宗教の本質を突く主題のもとに、宗教学、仏教学をはじめ、美術、考古学、社会学など隣接領域の研究者が集結。ジャンルを超えた研究を結びつけて何世紀にもわたって問われ続けた問いへの回答を提示する。国際日本文化研究センターの三年間にわたる研究成果。
目次
聖なるものの形と場
見えないものと見えるもの―聖と俗の密教学
中観派における勝義と世俗のあいだ―「言表される真理」と「不可説の真理」
戦う聖者佐々井秀嶺(アーリア・ナーガルジュナ)
インド的楽舞の受容と展開
チャイティヤと仏教信仰の習合―聖樹・聖柱・舎利・仏塔・聖地・表象
後期密教における聖なるものの形と場
インドネシア、ジャワ島に現存する密教遺跡の「聖なる場」
北魏金銅仏の同年銘像について
八部衆像の成立と広がり〔ほか〕
著者等紹介
頼富本宏[ヨリトミモトヒロ]
1945年、香川県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。種智院大学講師、同教授、国際日本文化研究センター教授を経て現在、種智院大学学長。文学博士。密教学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。