出版社内容情報
《内容》 それぞれの疾患において，Ｍモード心エコー図・断層心エコー図・パルスドプラ法・経食道心エコー図などの所見について述べ，診断に至る過程をわかりやすく解説した．また，診断の過程をコンパクトな図表にし，基本的な心エコー図パターンはシェーマをつくり，理解を得やすいようにしてある．従来の教科書が診断手技単位とすると，本書は疾患単位のテキストである． ４色刷、図840点 《目次》 第１章 超音波診断法の基礎と臨床応用における基本的事項 １．超音波断層法 ２．超音波ドプラ法 ３．断層心エコー図，超音波ドプラ法を理解する 第２章 心臓の断面解剖：経胸壁および経食道心エコー図検査の実際 １．体表面からのアプローチ ２．経食道アプローチ 第３章 正常Ｍモード心エコー図 １．記録方法 ２．正常Ｍモード心エコー図 第４章 正常血流と代表的な異常パターン １．左室流入血流 ２．左室駆出血流 ３．左房内血流 ４．肺静脈血流 ５．右室流入血流 ６．右室駆出血流 ７．右房内血流 ８．大動脈内血流 ９．肺動脈内血流 10．大静脈，肝静脈内血流 11．冠動脈血流 12．健常例の弁逆流 第５章 僧帽弁疾患 １．僧帽弁狭窄 ２．リウマチ性僧帽弁逆流 ３．僧帽弁逸脱症 ４．腱索断裂による僧帽弁逆流 ５．僧帽弁疣贅 ６．比較的まれな僧帽弁疾患 第６章 大動脈弁疾患 １．大動脈弁狭窄 ２．大動脈二尖弁 ３．大動脈弁逸脱 ４．大動脈弁逆流 ５．大動脈弁疣贅とその合併症 ６．大動脈弁輪拡張症 ７．大動脈弁逆流をきたしうる他の疾患 第７章 三尖弁疾患 １．三尖弁逆流 第８章 肺動脈弁疾患・肺高血圧症 １．肺動脈弁 ２．肺高血圧 第９章 特発性心筋症 １．肥大型心筋症 ２．拡張型心筋症 第10章 二次性心筋症 １．アミロイドーシス ２．サルコイドーシス ３．虚血性心筋症 ４．不整脈源性右室異形成症 ５．アルコール性心筋症 ６．脚気心 第11章 心筋炎・心膜疾患 １．急性心筋炎 ２．心膜液貯留 ３．収縮性心膜炎 ４．心膜欠損 第12章 虚血性心疾患 １．左室asynergy ２．心室瘤 ３．心室内隔穿孔 ４．左室自由壁破裂 ５．左室内血栓 ６．瘢痕化ないし線維化の描出 ７．冠動脈の描出 ８．冠動脈狭窄の診断 ９．冠動脈血流の検出 第13章 大血管疾患 １．大動脈解離 ２．胸部大動脈瘤 ３．大動脈弁輪拡張症 第14章 心臓の腫瘍 １．腫瘍と紛らわしい正常構造物 ２．原発性腫瘍 ３．転移性腫瘍 ４．心外腫瘍 第15章 人工弁の心エコー・ドプラ法による評価 １．人工弁の正常パターン ２．人工弁逆流の診断 ３．人工弁狭窄の診断 ４．心エコー図法による人工弁機能不全の診断精度 第16章 心機能評価 １．左室容積の測定 ２．１回拍出量，心拍出量，駆出率，％ fractional shortening ３．心筋収縮能の指標 ４．左室後壁運動と左室拡張機能 ５．心筋重量 ６．僧帽弁エコーパターンによる左心機能の評価 ７．ドプラ法による評価 第17章 小児の心臓超音波検査 １．小児の心臓超音波検査の特徴 ２．区分診断法 ３．短絡を主とする疾患 ４．狭窄を中心とする疾患および弁閉鎖不全 ５．各論 ６．川崎病 第18章 先天性心疾患──成人 １．心房中隔欠損 ２．心室中隔欠損 ３．連続性雑音を呈する先天性心疾患 ４．心内膜床欠損 ５．Ebstein奇形 第19章 コントラスト心エコー図 １．原理 ２．微小気泡の性質 ３．安全性 ４．コントラストエコー法の臨床応用 第20章 右胸壁からのアプローチ １．心房中隔欠損の診断 ２．僧帽弁置換術後の僧帽弁逆流の診断 ３．上行大動脈の観察 ４．連続波ドプラー法による大動脈血流速度の測定 ５．心房中隔運動の同定 ６．他の疾患の診断 第21章 経食道心エコー図の臨床応用 １．経食道心エコー図の歴史 ２．経食道心エコー図の実施に際して ３．経食道心エコー図の安全性 ４．経食道心エコー図の適応 文献 索引
