内容説明
プロ野球について語る人々には、アマもプロもない。贔屓チームの勝敗、一流選手の華麗なプレーや思わぬ失策、数々の名場面や名勝負、野球をとりまくスタジアムや球団や裏方の人々まで、話題は果しなく広がり尽きることがない。人はプロ野球に何を求めているのだろう?プロ野球をめぐる想いを込めた名文がスタ・メンを待つ平成のプロ野球読本。
目次
長嶋に会いたい―“ニボ”の青春(ねじめ正一)
レロン・リー、ファウルズに来る(平出隆)
おまえ、いいな巨人戦も観れるんだろ?(村上龍)
120キロの快速球(永谷脩)
ルーキーと夏の少年たち(山際淳司)
外人選手は「鬼畜米英」か(深田祐介)
助っ人稼業もラクじゃない(平尾圭吾)
ジョー・スタンカ―外人選手初の100勝投手(池井優)
幻の東尾事件(玉木正之)
審判員谷村友一(海老沢泰久)
I’m back.(赤瀬川隼)
忘れじの「巨‐神戦」名場面あれこれ(虫明亜呂無)
一刀斎は背番号6(五味康祐)
野球の時代は終った(寺山修司)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
4
再読。プロ野球について語る人々には、アマもプロもない。贔屓チームの勝敗、一流選手の華麗なプレーや思わぬ失策、数々の名場面や名勝負、野球をとりまくスタジアムや球団や裏方の人々まで、話題は果しなく広がり尽きることがない。人はプロ野球に何を求めているのだろう?プロ野球をめぐる想いを込めた名文がスタ・メンを待つ平成のプロ野球読本。2017/08/19
きのやん
0
名著。玉木正之、平出隆、海老沢泰久の文章がいい。白眉は寺島修司の「野球の時代は終わった」だ。バーチャルに侵された日本人を予見している。この本を10万人が読めば、日本の球界の体質は変わるに違いない。国民のレベル以上の政治が存在しないように、ファンの程度以上のジャンルも存在しない。クソ球界を浄化するには、啓蒙にどれだけの労力を注がなければならないのか。読書メーターでこの本を登録しているのは僅か2人。万に近い登録があるクズ本も数多くあるのに。暗澹たる気持ちになる。スタンドで騒ぐ馬鹿どもよ、まずこの本を読め。