近代日本の批評〈昭和篇 上〉

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近代日本の批評〈昭和篇 上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784828823652
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

他者性=外部性の発見と喪失に、昭和という時代の「転向」を読み解きながら、文学史=思想史のラディカルな転換を企図する。徹底的共同討議と柄谷論文「近代日本の批評・昭和前期」150枚を収録。

目次

近代日本の批評
討議 昭和批評の諸問題(福本和夫以前、そして以後;小林秀雄の唯物論性;ベンジャミン=林達夫の役割;岩波書店・三木清・不安;小林秀雄と中野重治;谷崎潤一郎VS.川端康成;「文学」が支配的になった時代―文芸復興期;保田与重郎と石川淳;竹内好と武田泰淳の差異;谷崎=泰淳と芥川的なるもの;戸坂潤のイデオロギー論と大正教養主義;花田清輝の教条主義;石川淳の「狂歌」と安吾の「堕落」;批評と文体―中村光夫の反逆 ほか)
昭和批評史・略年表1923―1945

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nzmnzm

1
単行本の方。文庫版のほうの序文にもあったけど、カントの批評・批判概念についても言及がある。意外に蓮實がよく話していて勉強になるが、座談会は総じて退屈。もっとコンパクトにまとめられたのじゃないかとは思う。とはいえ、文芸批評史のいいインデックスになっているとは思う。2008/09/16

○○○ ○○

0
登場人物の九割ぐらいが名前しか知らない批評家であとの一割が名前も知らない批評家、という体たらくなので感想も必然的に頭の悪いものになるんだけど、柄谷行人がしょっちゅう言ってる「他者」というのが要するに「中国人」のことだった、ということに一番びっくりしたわ 外部から来たものを何でも内面化して日本のものにしてしまう、という日本人のメンタリティの結実として日韓併合や八紘一宇の精神を取り上げ、さらにその反動として関東大震災時の朝鮮人虐殺を理解するというのは、まあ何というか、ちょっと図式的に過ぎるんじゃないかって気が2016/01/08

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