出版社内容情報
近世賤民制が確立する中世末から、その崩壊過程にあたる近代初頭までの弾左衛門支配を、13代弾左衛門＝直樹を中心に独特の視点から解説する。部落史研究、地域史、「同和」教育教材発掘などの必読書。
第１章 はじめに―なぜ弾左衛門か／第２章 弾左衛門という制度／１ 糾しのプロフェッショナル／２ 囲内の移転／３ 新町の人びと／４ 新町の仕事／５ 非人たち／６ 在方の被差別民／第３章 弾直樹の生涯（小伝）／１ 寺田小太郎の故郷／２ 復役運動と相続／３ 天保改革と鼻緒一揆／４ 非人寄場と箱館人足寄場／５ 新町銃隊の編成／６ 身分引上と維新／７ 江戸から東京へ／８ 茶利革誕生／９ 解放令と弾左衛門消滅／10 差別制度から個の差別へ／11 野非人からスラムへ ／12 熟達シタ生徒ハ全国ニ／第４章 弾左衛門の謎／１ 徳川との契約／２ 小頭の伸長／第５章 おわりに―中世へ／１ 中世へ／２ あとがき／３ 定着民の王国／付録１ 弾左衛門由緒書／付録２ 頼朝御証文／付録３ 芸人たちの造反／付録４ 弾直樹百回忌／付録５ 弾左衛門系図／項目別目次
内容説明
江戸浅草に広大な居を構え、関八州並びに東北地方までも支配した被差別民の頭領十三代弾左衛門直樹の波乱の生涯をとおして、近世賤民制に果たした弾左衛門支配の意味と構造を解読する。
目次
第１章 はじめに―なぜ弾左衛門か
第２章 弾左衛門という制度
第３章 弾直樹の生涯―小伝
第４章 弾左衛門の謎
第５章 おわりに―中世へ
