出版社内容情報
部落差別に対する糾弾闘争は、被差別部落の人々にとって人間の尊厳を奪還するたたかいであり、部落解放運動の生命を養う動脈ともいえる。水平社創立以来の運動史のなかからそのたたかいの歴史と思想を学ぶ。
まえがき/第1章 前史/1、幕藩体制の危機と部落民の一揆/2、賤民解放令と部落民宣言 /第2章 水平社創立と初期糾弾闘争/1、水平社の旗上げとその精神/2、徹底的糾弾の開始/3、流血のたたかい/4、世良田村の惨虐事件/5、水平運動取締方針/第3章 水平社運動の高揚と糾弾闘争の深化/1、身分闘争と階級闘争の結合/2、徳川一門への辞爵勧告/3、軍隊内差別への糾弾/4、官憲による差別への糾弾/5、教育における差別への糾弾/6、経済闘争としての糾弾/第4章 三〇年代における糾弾闘争の展開/1、大衆的闘争形態としての部落委員会活動/2、高松地裁闘争の勝利 /3、ファシズムの台頭と軍隊・警察への糾弾 /4、文化の大衆化と部落差別/5、総動員体制のなかで/第5章 戦後糾弾闘争の出発/1、部落解放運動の再建/2、行政差別への画期的闘争/3、部落解放理論の発展/4、日本共産党の差別者集団への転落/第6章 七〇年代の糾弾闘争の現状と課題/1、矢田教育差別糾弾闘争/2、八鹿高校差別教育糾弾闘争/3、狭山差別裁判糾弾闘争/4、差別語と糾弾/第7章 差別糾弾の論理と思想/1、糾弾権の思想 /2、糾弾権を否定する反動勢力/部落問題文献目