内容説明
「詩とは何か」という永遠の問いかけに、時代をこえ、国境や文化をこえ、異なるそれぞれの場から相互に光を照射する“比較詩学”の確立をもくろむ画期的な共同研究。
目次
詩学研究の諸問題
現代詩学の成立まで―言語学と詩学の関係について
日本の詩的言語の始原をめぐって―ことわざの詩学
藤原定家における「詞」の問題
近代詩の発生―蕪村の和詩
アラブ詩の律格型ラジャズについて
広場の言葉―近世イギリスの香具師文化のトポロジィ
自覚的「信仰」の勧め―アンドルー・マーベルとディラン・トマス
リルケにおける詩形の問題
バルザックと詩
G´erard de Nerval(EL Desdichado)の一詩句をめぐって
「異邦のひとにおくる詩」
余白、いわゆる余白ではなく