内容説明
絵を描き、手紙を書き続けたフィンセント、その画業と生活を支え続けた弟テオ、その絵を守り、書簡集をまとめたテオの妻ヨハンナ。愛と信頼が生んだ文化遺産。ゴッホ絵画と書簡全集。
目次
序章 二つの墓標
第１章 天路歴程
第２章 女たち
第３章 馬鈴薯を食べる人々
第４章 アントワープに窮す
第５章 パリ・印象派をこえて
第６章 南国の太陽
第７章 正気と狂気の狭間
終章 休息
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおみ703♪
7
フィンセントがひたすらに弟に訴え続けた生きることの苦しみと悲しみねそして、それが深ければ深いほど大きかったであろう描く喜びが詰まっている書。「フィンセントの作品は、この世界がいかに美しいかを見る者に示しており、その書簡は人間がいかに広く、かつ深く物事を考え得るかを読む者に教えてくれる。」2019/10/05
saba
0
ゴッホと弟テオのあいだで交わされた膨大な手紙の数々。エピソードを挿入するより手紙の文面を切らずに収録してほしかった。手紙魔の兄フィンセントがいなくなったあと、テオはどれだけの空虚さ寂寥感にさらされたろうか。結局、テオの魂をもフィンセントは連れていってしまった。
