内容説明
本書は、20世紀における宇宙像と物質像の変遷を、歴史的な発展を軸に解説する試みである。ただし、宇宙論や物質科学の歴史を語る類書との差別化を図るため、個々の科学理論の具体的な内容よりも、そこに含意される世界観や哲学的発想を強調するような記述を行った。
目次
第1部 20世紀の宇宙像(相対性理論―流れる時間への懐疑;宇宙原理―コペルニクス的転回;膨張する宇宙―動的世界観の復活;ビッグバン理論―何が空想を科学にするか)
第2部 20世紀の物質像(原子核物理学―現代科学の光と影;量子力学―機械的原子論の終焉;素粒子論―究極の理論を求めて;複雑系の科学―エントロピーとカオス)