内容説明
クリフトにたいするテーラーの愛は、なぜ結婚というかたちで成就できなかったのか。リズの結婚後も“永遠の恋人”でありつづけた二人の絆とは。
目次
一九五〇年代ハリウッドを駆け抜けた男
エリザベス・テーラーとの運命の出会い―「陽のあたる場所」
“一夜の夢工場”ブロードウェイで俳優としての資質を開花
一躍ハリウッド・スターに―「赤い河」「山河遙かなり」の２作で
クリフトをめぐる“男と女”
危険なのは安全牌をとること―ハリウッドのスター・システムに反発
アメリカ社会の“神経に触れた”作品
絶頂期にハリウッドを忌避
俳優人生を狂わせた心身崩壊！―自動車事故
事故から奇跡のカムバック―「若き獅子たち」〔ほか〕
著者等紹介
井上義照［イノウエヨシテル］
１９３７年香川県高松市生まれ。法政大学文学部日本文学科中退。「東京夕刊」など新聞編集に携わる。１９６５年株式会社食料新聞社入社。１９８５年「食料新聞」編集長。１９９２年同社取締役（編集長兼任）。新聞編集業務のかたわら業界組合記念誌等の出版物制作を手掛ける。１９９８年同社退社後、「井上企画」設立、書籍等のプランニング・プロダクション業務に従事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Gen Kato
2
モンゴメリー・クリフトは、自分的には何と言っても『終着駅』『赤い河』のひとで（むろん『陽のあたる場所』も『私は告白する』もいい）、その後半生を知るにつけ、どうして酒とクスリで自滅して行っちゃったのか、疑問でならなかった。この一冊はクリフト関連の書籍からその人生を追って推理を語ったもの。読み終えてもやはり最初の疑問に戻る。素晴らしい俳優なのに、どうして？ 人生そのものが答えであって、理由などないのかもしれないけれど。2018/03/14
