遺言―日本の未来へ

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遺言―日本の未来へ

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822279226
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0034

出版社内容情報

戦後70年―。2015年夏、私たちは大きな節目を迎える。そこで戦後の日本を支えた31人に未来に向けた遺言をいただいた。

戦後70年――。2015年夏、私たち日本人は大きな節目を迎えます。

日本の安全保障のあり方が大きく転換しようかという今、第二次世界大戦下の日本を直接知る先達に、戦争とは何だったのか、戦後復興、高度経済成長とはどんな時代だったのかを語ってもらうことは、極めて意味のあることでしょう。

そこで経済界、政界、文化界などで戦後の日本を支えた重要人物31人に、日本の未来に向けた「遺言」をいただきました。焼け野原から輝ける時代を築いた当事者には、若い世代にはない強烈な視座があります。混迷の時代を生きる日本人が、この先失ってはならないものとは。未来を拓くために受け継ぐべきものとは。

【1章】未来の経営者へ
 スズキ会長 鈴木 修「人生は、こんちきしょう」
 ライフコーポレーション会長 清水信次「本能に従えば、人生はもっと楽しい」
 堀場製作所最高顧問 堀場雅夫「死と飢えに怯え、犬まで食べた」
 オリックス シニア・チェアマン 宮内義彦「変えられないなら、日本はそれまでの国」
 日本IBM名誉相談役 椎名武雄「『外資イコール悪』だ? 冗談じゃねぇ」
 シークス会長 村井史郎「事業は、生きるための手段にすぎない」
 アリアケジャパン会長 岡田甲子男「『原爆病』を精神力で克服していた」
 セブン&アイ・ホールディングス会長 鈴木敏文「変わらなければ、大事なものも守れない」
 元新生銀行会長 八城政基「高度成長は教育のおかげ、ではない」

【2章】未来の創造者へ
 元シャープ副社長 佐々木 正「殺人光線開発。一線越えず終戦の幸運」
 俳優 仲代達矢「俺は俺!と抵抗しろ。人生は長くねぇ」
 カシオ計算機特別顧問 樫尾幸雄「技術は生鮮と同じ。まだ鮮度を磨ける」
 エステー会長 鈴木 喬「昭和は良かったなんて?っぱち」
 タカラ創業者 佐藤安太「ヒットの法則は『ピカ、カックン、スー』」
 アース製薬特別顧問 大塚正富「『ごきぶりホイホイ』の半分はアート」

【3章】未来のリーダーへ
 第79代内閣総理大臣 細川護熙「国も国民も『足るを知れ』」
 第81代内閣総理大臣 村山富市「国民が変われば、リーダーは変わる」
 元台湾総統 李 登輝「大切なことは『武士道』にある」
 経済学者 小宮隆太郎「アメリカだって『出る杭』は打つ」
 元国連事務次長 明石 康「『抑止』と『対話』が世界を守る」
 三菱商事特別顧問 槇原 稔「日本の一番のモデルはアメリカ」
 作家 堺屋太一「官僚主導の日本は全然楽しくない」

【4章】未来の日本人へ
 登山家・プロスキーヤー 三浦雄一郎「人間は150歳まで生きられる」
 脚本家 倉本 聰「日本はリッチだけど幸せじゃない」
 臨済宗相国寺派管長 有馬頼底「仏様同士で殺し合うな」
 石原裕次郎の妻 石原まき子「軽く恋愛するなんて、もったいない」
 作家 西村京太郎「若い人には、鉄道の一人旅を勧めたい」
 元侍従長 渡辺 允「両陛下の『無私の心』を知ってほしい」
 最高齢現役助産師 坂本フジヱ「子宮の力は国の礎、最後の砦です」
 長崎被爆者最高齢語り部 尾畑正勝「ああ、ここで死ぬんかな」
 京セラ名誉会長 稲盛和夫「優れた人間性こそ日本の宝」

内容説明

終戦70年、戦後の日本を支えたリーダーが託す言葉。

目次

1章 未来の経営者へ(スズキ会長・鈴木修「人生は、こんちきしょう」―中小企業のヒーローを駆り立てた「やる気」の正体;ライフコーポレーション会長・清水信次「本能に従えば、人生はもっと楽しい」―特攻にいた小売業の師父が歩んだ復興 ほか)
2章 未来の創造者へ(元シャープ副社長・佐々木正「殺人光線開発。一線越えず終戦の幸運」―100歳になる電子立国の父が歩んだ壮絶人生;俳優・仲代達矢「俺は俺!と抵抗しろ。人生は長くねぇ」―銀幕の闘士が最後に遺す「挑発」 ほか)
3章 未来のリーダーへ(第79代内閣総理大臣・細川護煕「国も国民も『足るを知れ』」―55年体制を崩した殿が夢見た、質実国家;第81代内閣総理大臣・村山富市「国民が変われば、リーダーは変わる」―戦後を総括した首相が掲げる政治と国民の理想の形 ほか)
4章 未来の日本人へ(登山家・プロスキーヤー・三浦雄一郎「人間は150歳まで生きられる」―最高齢エベレスト登頂者が挑む攻めの健康;脚本家・倉本聰「日本はリッチだけど幸せじゃない」―「森の時間」を描く脚本家の警鐘 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

34
生き方を極めた人の言葉から謙虚に学び、未来に生かす(2頁)。スズキ自動車の鈴木修氏は、他人に迷惑をかけず、正しく生きる最低限のモラルを守ってほしい(23頁)。宮内義彦オリックスシニア・チェアマンは、45歳ならチャレンジするという(58頁~)。エステー会長鈴木喬氏は、何が怖いかといえば、戦争が怖い(170頁~)。一度戦争が起こると、経済がどうのこうのの次元とは違う。死ぬか生きるか(172頁)。アース製薬特別顧問大塚正富氏は、使命は、クリエーティブな商品を出して世の中のお役に立つこと(190頁)という2015/12/31

石川さん

3
大企業創業者などによる若者への提言(遺言)集。ほとんどの方が、戦争を紙一重で生き残り、戦後の混乱期を「なにくそ」で乗り切っているので、言葉がとても重い。「高度成長できたのは(パージなどで)古い世代がいなくなったから。」「戦後混乱したのは日本だけでなく、ドイツもフランスも中国もそう(確かに!)。」「戦争中でもアメリカの雑誌は日本の強み弱みの分析をしていた。日本はただただ「鬼畜米英」。」経営者の手柄話と説教だけではないです。お薦め。2016/01/14

HALI_HALI

2
大変な良書。戦後を駆け抜けた方々が、若者に対して伝えたい思いを簡潔に述べている。お言葉を拝聴したという感覚。楽しい人生を自ら作ること。そのためには、日々、自分が出来る事、やりたい事を泥臭く前へ前へ押し進める事。前へ進むには一人では限界がある。共通の目的を持つような同志と手を取り合い、団結して物事を成し遂げれば良い。だからこそ、己の人間性を磨き他者への共感を持つ事が重要なのだ。全ては、「どう生きて、どう死ぬか」の一言に尽きる。2017/03/19

mameshiba3

1
第二次世界大戦を経験している社長、著名人達へのインタビュー集。そうそうたる顔ぶれ。今はなき堺屋太一、佐藤安太、佐々木正、堀場雅夫さん等のメッセージも。「はじめに」の部分に記載されているが、戦争を体験して生き抜いてきた方々の言葉に凄み、迫力がある。インタビューを受けた全員が共通して言っている言葉は「戦争は絶対にやめたほうがいい」。メモに残しておきたい言葉が沢山ある。20代、30代はもちろんあらゆる世代に読んでほしい本。もっとこの本が知られてほしいと思う。2019/03/31

aponchan

1
表題が少し重い一方、巻頭の写真で著名人が多く少しなごみ、最初のスズキ会長のベランメイ調子で勢いづいて読了。 若い時に戦争体験をされた方が多く、その分、生かされた人生をどのように歩んできたか、若い人にどのように人生を歩み、チャレンジして欲しいかを強く訴えかけられたように感じました。 「若い人」の捉え方により、読者ターゲティングが微妙なところもありますが、心に突き刺さる多くの言葉があり、考えさせられる一冊になりました。2018/05/22

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