出版社内容情報
福島第1原発の廃炉に向けた巨大な工事現場の7年間を、日経の建設専門誌による取材記事と篠山紀信の写真で切り取った唯一無二の記録福島第1原発の廃炉に向けた巨大な工事現場の7年間を、日経の建設専門誌による取材記事と篠山紀信の写真で切り取った唯一無二の記録
未曽有の事故から7年。福島第1原発では何が行われてきたのか――。
日経の建設専門誌である「日経コンストラクション」「日経アーキテクチュア」は2011年から、東京電力やゼネコン(建設会社)、メーカーが福島第1原発で進める作業や工事の詳細を追い続けてきました。
毎日6000人が「廃炉」に向けて働く福島第1原発は、最新の建築・土木技術が集う巨大な工事現場です。
本書では、現場で陣頭指揮をとる技術者への綿密な取材と、写真家・篠山紀信が切り取った現場の光景を基に、試行錯誤をしながらも進む様々な工事の裏側を、詳細にリポートします。
建築・土木技術者はもちろん、電力会社やメーカーの技術者、日本のエネルギー政策に関心がある全ての方にとって、必読の書です。
【主な内容】
●福島第1原発の工事記録
・がれき撤去と燃料取り出し(1?4号機原子炉建屋カバー工事、無人がれき搬送)
・汚染水対策(凍土遮水壁、汚染水タンク、フェーシング、K排水路付け替え)
●篠山紀信が撮る福島第1原発と帰還困難区域(福島県双葉町)
【主な登場企業】
東京電力、鹿島、清水建設、大成建設、竹中工務店、安藤ハザマ、熊谷組、西松建設、前田建設工業、戸田建設、東芝、日立GEニュークリア・エナジー、三菱重工業、IHIプラント建設…
はじめに
「そんな気持ちを込めて、僕は撮った」 篠山 紀信
■第1部
福島第1原発
篠山紀信が撮る福島第1原発
写真概要
がれき撤去と燃料取り出し
【1号機原子炉建屋】
カバーの秘密は「嵌合接合」、解体・改造を経てがれき撤去へ
【2号機原子炉建屋】
爆発を免れた原子炉建屋、上部の全面解体へ始動
【3号機原子炉建屋】
無人で進めたがれき撤去、トラブル乗り越えカバー着工
[作業用構台] 継ぎ手に被曝防止の秘密あり
[プール内の大型がれき] 燃料取り扱い機を撤去
[4号機のカバー] 堅固な基礎でクレーンを支える
【無人がれき搬送】
建屋から出た高線量がれき、夜間に無人ダンプで移送する
汚染水対策
【凍土遮水壁】
1500mの氷の壁で遮水、迷走した汚染水対策の切り札
[凍結工法とは?] 日本の地盤に合わせて約50年前に生まれた
[トレンチ閉塞] 汚染水対策で生まれた新技術
【汚染水タンク】
林立する1000基のタンク、狭いヤードで解体・新設
【フェーシング】
ぶら下がってモルタル施工、炎天下の地味な難工事
【K排水路付け替え】
放射性物質の流出に対応、発電所でトンネルを掘る
■第2部
帰還困難区域
篠山紀信が撮る福島県双葉町
写真概要
「初めての体験、初めての怖さ」 篠山 紀信
エピローグ
著者紹介
篠山 紀信[シノヤマ キシン]
写真
木村 駿[キムラ シュン]
著・文・その他
日経コンストラクション[ニッケイコンストラクション]
編集
目次
第1部 福島第1原発(篠山紀信が撮る福島第1原発;がれき撤去と燃料取り出し;汚染水対策)
第2部 帰還困難区域(篠山紀信が撮る福島県双葉町)
著者等紹介
篠山紀信[シノヤマキシン]
1940年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中から新進写真家として頭角を現し、第1回APA賞など数々の賞を受賞。山口百恵や宮沢りえ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコなど、その時代を代表する人物を撮り続ける。2010年から、日経コンストラクションで不定期連載「現場紀信」を開始
木村駿[キムラシュン]
日経コンストラクション記者。1981年生まれ。2007年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了。同年に日経BP社に入社。「日経コンストラクション」や「日経アーキテクチュア」の記者として災害取材のほか、建設分野のICT活用動向やインフラ老朽化問題などを追う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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