出版社内容情報
「丸見え経営」で急成長した広島のチェーン・メガネ21が構築する「社員の幸せを大切にする」新しい事業承継モデルとは?
“丸見え経営”で急成長した広島のチェーン・メガネ21が構築する
「社員の幸せを大切にする」新しい事業承継モデルとは?
給料も評価も、稟議もすべてネットで全社員が見る“丸見え経営”で急成長した広島のメガネ小売りチェーン、21。支配株主を持たず、社員の子供たちや後輩社員が株、出資、労働、経営のすべてを引き継いでいく、新しい事業承継モデルを構築している。社員が子供を入れたいと思い、子供も望んで入る同社の魅力はどこにあるのか。日本でも希少な、社員が自治する会社の仕組みと、その背景にある理念を、創業者が明らかにする。
【主な内容】
はじめに
第1章 経営方針の大転換
第2章 次世代へ会社を引き継ぐ
第3章 会社には「社畜」ではなく「社僕」が必要
?絶やしたくない「21」のDNA その1 ?
第4章 個人の価値観を否定しない
?絶やしたくない「21」のDNA その2 ?
第5章 すべてをオープンにする
?絶やしたくない「21」のDNA その3 ?
はじめに
第1章 経営方針の大転換
■押し寄せるデフレの波
デフレの立役者は「セルフ販売」と「たいやきメガネ」
どうすれば正直に商売をすることができるのか……
■ITのデフレはメガネ業界の比ではない!
管理職がいなくなれば経費は大幅に削減される
ITのデフレなくして「オープンな仕組み」は実現しない
■デフレによって成立した「全店舗共通の定休日」
メガネが安くなればお客様に二つ持ってもらえる
■「会社にお金を残す方針」への大転換
これまで続けてきた「会社にお金を残さない」システムとは?
「会社にお金を残さない」という仕組みを守りたいわけではない
■地価は下がっても家賃はなかなか下がらない……
「土地の価値」に注目しているわけではない
■「究極の直接金融」から「銀行地主論」へ
事実上の大家さんである銀行に毎月「家賃」を払う
■銀行が融資しやすい会社に生まれ変わる
銀行の支店長が替わるたびに説明に行かなければならない……
■癒着を許さないフェアなやりとりをする
オープンだからこそ「公正さ」が保たれる
■配偶者に直接金利を払う「夫婦別産制」
21」流の一億総活躍社会の実現
多くの人が関わることで経営は盤石になる
■カープ預金からヒントを得た「金利変動制」
金融の自由化に乗じて「21」流の金利変動システム」を導入
■会社として大事にすべきことは何なのか?
個人の価値観があるのと同様「21」にも譲れない価値観がある
自己資金と銀行の融資のベストなバランスとは?
第2章 次世代へ会社を引き継ぐ
■引き継ぎたいのは「地盤」「看板」「かばん」
37万人の信頼を裏切ってはいけない!
「看板」とは店としてのブランドであり、信頼である
「かばん」の相続こそ経営者の最後の大仕事
■資産を持つと株の譲渡がむずかしくなる…
株価がはっきりしないため様々なトラブルが発生する
前の会社で体験した「辛い思い」を繰り返したくない
■上場していない会社の株価はどうやって決まるのか?
「配当還元方式」という例外的な方法もある
従業員を迂回すれば「無税相続」が可能になる?
■渡りに船で飛び込んできた「先輩からの相談」
株価がいくらで決着しても自分たちにはメリットがある!
■株価騒動の舞台はついに裁判所へ!
希望買い取り価格の差は7000万円
■裁判所が下した判断とは?
裁判所の下した判断とは?
社員株主を迂回すれば、安く株を買い受けられるのか
株価騒動の第2ラウンドは税務署!
みなし所得とみなす可能性がある?
税制特区や優遇措置は存在しない!
■”無税相続”を実現する「とっておきの方法」とは?
日本中の読者の方々に教えてほしい
第3章 会社には「社畜」ではなく「社僕」が必要
?絶やしたくない「21」のDNA その1 ?
■創業時の精神を失ってはいけない
社員の給料を1万円ずつカットする
「本当に会社のことを考える」とはどういうことか?
■経営感覚を持った「社僕」を育てたい
社僕と社畜は大違い
「難しいからオマエに頼んでいる」というオヤジさんの言葉
トップが無能だと「正直な商売」を続けられない
経営とは評価である!
無能な人の給料を減らし、優秀な人に渡せばいい
本拠地は広島にこだわらない
■経営承継の秘策は「アンドロイド計画」
動き出した「アンドロイド計画」
本当の意味での経営者感覚を身につける
第4章 個人の価値観を否定しない
?絶やしたくない「21」のDNA その2 ?
■離職率が高いと「地盤」「看板」「かばん」が引き継げない
離職者が多いと仕事が増え、それだけコストもかさんでくる
採用時にお互いがウソをつくからうまくいかない……
■仕事とは相手のリクエストに応えること
嫌なことを言ってくれれば、可能な限り対応する
■それぞれの価値観に見合った働き方を認める
発言をするからには責任が伴う
■ルールに縛られることなく「社員の幸せ」を考える
たくさんの社僕がいれば会社は決して揺るがない
経営者は楽をせずに、難しい決断に向き合う
第5章 すべてをオープンにする
?絶やしたくない「21」のDNA その3 ?
■なぜ「オープンにすること」が大事なのか?
隠せば隠すほど「弱み」がたまっていく
オープンにすることで「21」最大の強みが担保されている
■ベテラン社員に指摘されて「経営感覚」は身についていく
今のうちにどんどん恥をかいてほしい
■税務官に対しても徹底的にオープンに向き合う
オープンにすることではっきりさせたいだけ
「21」の内情を一番知っている税務官がメガネを買いに来てくれる
■紹介者には何のメリットもない「紹介カード」
後でキャッシュバックするくらいなら、最初から安く売る
本当にいい店ならば「一番大事な人」に紹介してくれる
■大切なのは臨機応変にやっていくこと
会社のためを思う「社僕」がいる限り「21」は続いていく
あとがき
平本 清[ヒラモトキヨシ]
目次
第1章 経営方針の大転換(押し寄せるデフレの波;ITのデフレはメガネ業界の比ではない! ほか)
第2章 次世代へ会社を引き継ぐ(引き継ぎたいのは「地盤」「看板」「かばん」;資産を持つと株の譲渡が難しくなる ほか)
第3章 会社には「社畜」ではなく「社僕」が必要―絶やしたくない「21」のDNA その1(創業時の精神を失ってはいけない;経営感覚を持った「社僕」を育てたい ほか)
第4章 個人の価値観を否定しない―絶やしたくない「21」のDNA その2(離職率が高いと「地盤」「看板」「かばん」が引き継げない;仕事とは相手のリクエストに応えること ほか)
第5章 すべてをオープンにする―絶やしたくない「21」のDNA その3(なぜ「オープンにすること」が大事なのか?;ベテラン社員に指摘されて「経営感覚」は身についていく ほか)
著者等紹介
平本清[ヒラモトキヨシ]
1950年、広島県呉市生まれ。高校卒業後、県下最大のメガネチェーンに入社。本店副店長、商品部長などを歴任するも、後継者争いに巻き込まれて86年に解雇される。同様に解雇された同僚4名で「メガネ21」を設立。100店舗以上を展開する小売チェーンに成長させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。