不具合連鎖―「プリウス」リコールからの警鐘

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822221911
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C3034

内容説明

一つの不具合が、もう一つの不具合を生む。車種、メーカーを越えて頻発した自動車の不具合は、決して偶然の連鎖ではない。「プリウス」に起こった事態は、今後、世界のあらゆるメーカーで、あらゆる製品に同様に起こり得る。厳格な安全基準の下に製造される自動車に、今何が起きているのか。「プリウス」リコールを例に、産業とテクノロジーの両極から考える。

目次

第1章 事件 それは1本の電話から始まった
第2章 検証1 アクセルペダルの不具合はなぜ起こったのか
第3章 検証2 ブレーキの不具合はなぜ起こったのか
第4章 深層 リコールはなぜなくならないのか
第5章 対策 自動車メーカーはリコールとどう向き合ったきたのか
第6章 視点 識者10人はリコール問題をこう見る
付録1 全記録 3回にわたる豊田社長会見から
付録2 調査 ビジネスマン6000人アンケートから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochanosuke

10
フロアマット→アクセルペダル→プリウスのブレーキ。"品質のトヨタ"に起きた不具合の連鎖。何百万台規模のリコールという事実と、対するトヨタと豊田社長の対応のまずさが報道された。もうあれから2年経つのか。この本では、メーカー側の視点から品質づくりに重点を置いて、事件の背景や原因といった点が編集されている。テクニカルな解説も多く、そこは難しいが、それでも興味深い。とくに識者10人がこの事件をどう視たかを集めた第6章が示唆に富む。2012/03/18

Akira Kasuga

1
2010年発行。設計起因の不具合、嫌な言葉。やはり品質は設計で決まってしまう。反面、不具合は財産でもある。新製品は不具合の産物からなんてね。付録の記者会見、不具合対応のケーススタディになる。しかし佐々木副社長詳しいわ。2017/08/13

スミタ

0
プリウスリコールの原因は、不具合と言うより、むしろ仕様とか乗り味に近いもの。顧客が乗っていて感じる不安に、早期に真摯に応えていれば、このような大規模リコールは必要なかったのでは、と感じた。また、電子制御の難しさは、これからのリコール増加につながるかも、とも思った。2011/07/02

popo

0
いささか読み方は適当になってしまいましたが、よく分からなかったあのリコール問題について少しは分かった気分にはなりました。(技術面はさっぱりですが)この事件がトヨタにとってどのような影響を及ぼすのか、これからも注目していきたいです。あと、調べてみて分かったんですが、リコールそのものは毎年何件か出ているものなのですね。今回が大規模かつ対応が遅れていた(ように思われた)ので問題になったと…。ニュースって不完全だなと思う今日この頃です。2010/10/24

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