内容説明
ソフトバンク、イー・アクセス、ライブドア…もうかる携帯電話を取り込め。
目次
第1章 ソフトバンク、携帯参入までの千日間戦争(「いつかオレも携帯をやる」;使われていない周波数があるじゃないか ほか)
第2章 ライブドア、無線LANで移動通信に参戦(「インフラ作っただけでは意味がないですから」;異様な雰囲気で始まった事業計画発表会 ほか)
第3章 新規事業者を待ち構える携帯電話会社の悩み(携帯電話会社は「ゆでガエル」になるのか;NTTドコモ「おサイフケータイ」で狙う新市場 ほか)
第4章 相手は放送か固定通信か、携帯電話を襲う「融合」の波(英国で始まった「固定と移動の融合」;本質は固定事業者の移動通信事業取り込み ほか)
第5章 最後のPHS会社ウィルコムが開けたパンドラの箱(「これ以上前倒しできない早さ」で音声定額投入;社名に込めた、定額制実現のためのキーワード ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダンボー1号
8
今更ながら今福岡に住んでいていつの間にソフトバンクはこんなに大きくなったのだろうと思っていた。ほんの少し前PCソフトの流通業でパソコン出版社だったのに。ヤフーBB!という怪しげな営業攻勢でインターネットの知識ない人に売りつけ借金まみれだったのに と言う疑問がここ4.5年あった。本書は2005年の発行。ドコモ AUの二強時代の携帯業界にソフトバンクが参入した経緯がわかってようやく疑問解消した。ボーダフォン・ウィルコムなど今や懐かしい企業名が出てきます。たった10年前の事だったんだ。2015/09/13
3434
0
電波という既得権益のもと、金の成る木となる巨大ビジネスとして成長した、携帯電話。ソフトバンク、ライブドア、イーアクセスなど、携帯電話ビジネスに様々な形で参入する新規事業者たちの思惑と行動の経緯の調査結果をまとめた本。技術者と経営者、新規参入と既存事業者、新規参入者同士、総務省、技術会社、など様々な思惑が絡み合った結果、新規参入の枠組みが作られた。調査を行ない、経緯や思惑を浮き彫りに出来たのは日経コミュニケーションならでは。通信に携わる者なら一読あれ。 個人的にはACCESS代表取締役の荒川さん、WILLC2006/04/05